著 者 :藤原 和博(著)
出版日 :2002/01/28
出版社 :かんき出版
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本書は、『自分「プレゼン」術』『よのなか―人生の教科書』などの著書で知られる人間関係の達人、藤原和博氏の著書です。良好な人間関係を築くための1冊です。
例の「チーズはどこへ消えた」を思わせるサイズと装丁で非常に読みやすい本です。
あっという間に読めてしまいますが、それでも随所に「なるほどな」と思わせるところがありました。
例えば“フィードバックの大切さ”です。
「フィードバックは相手に安心感を与えるので対人関係を深める一歩として大事だ」というくだりです。
確かにフィードバックは最高の心遣いです。私だって、ガイドをしていて一番うれしいのがフィードバックです。
たまに厳しいご意見をもらい、それはそれで堪えるのですが、何と言ってもきついのが、誰からも反応がないことです。
「本当に読まれているのかな」と思うのは、きっついものがあります。
最近はメールや携帯電話を使えば誰でも多数の人に発信できます。
そうなるとフィードバックを求める人は世の中にどんどん多くなります。
こういうと「何か気の利いたことを言わないといけない」と思うかもしれません。それって結構荷が重いですね。
ほめ上手な人はいいですが、そうでない人にとっては苦痛意外の何者でもないでしょう。
そういう人には「そのまま伝える」というテクをお伝えします。
例えば、奥様や職場の女性が髪を切ったとします。「似合ってるね」なんて、さりげなく言える人はいいですが、普通はそうじゃないですよね。
私はすごく苦手です。照れるじゃないですか。
そういうときには「髪切ったね」とだけ言えばいいんです。
これなら事実を伝えるだけですから、それほど抵抗がありません。
それでも相手は、結構喜んでくれます。おためしあれ。(切ったことにすら気がつかない人は問題外)
私はこれを仕事にも応用しています。
クライアントさんがお店のレイアウトを変えたなんてときは、まず「レイアウト変えましたね」って言ってしまうんです。
それがいいのか悪いのか、それはどこかなんてことはその後です。
そんなちょっとしたことで、関係がぐっぐっ、と深まります。職場でも家庭でも応用できますから、ぜひやってみてください。
人って、やっぱり一人では生きて行けないように出来ているんですね。本能として自分への関心を求めているんでしょうね。
そんなことをきずかせてくれた1冊でした。
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