価格の差はどんなところで生まれるか

外壁の再塗装のリフォームは、ほとんどの住宅が一度は行うものですし、リフォームを取り扱う会社の中でも、多数の会社が手がけています。そして、その費用もまちまちです。では、この費用の差はどんな理由でできるものなのでしょうか。

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リフォーム業者によって見積もりの金額がかなり違うことも。そんな場合は中身や工事の範囲をひとつひとつ見ていくしかありません

まず、最初に考えられるのが塗料の品質。前述したように、塗料の種類によって耐用年数が変わり、価格にも影響します。見積もりの金額が非常に安い場合は、耐用年数が5~7年と短いアクリル系塗料を使っている可能性もありますので、塗料の種類を調べてみることをおすすめします。

次に考えられるのが、施工方法。旭化成リフォームでは、ローラー塗装なら、下塗り、中塗り、上塗りの3回。吹き付けの場合は、下塗りと上吹きの2回という仕様ですが、業者によってはこの工程が少なかったり(ひどいところだと1回塗りのところもあるのだとか)、見えないところで塗料をうすめてごまかすリフォーム業者もあるそうです。

最近は、環境への配慮から水性の塗料や水性ペンキがたくさん出回っていますが、これを悪用しているわけです。こういったことのないように、旭化成リフォームでは、通常の現場管理はもちろんのこと、使用した塗料の空き缶の写真を撮り、配送した塗料缶と使用した塗料の空き缶の数をチェックしたり、あるいは、塗装の工程ごとに外壁の写真を撮って工程を省略しないようにするなど、不正ができないようにしているそうです。これだけチェック機能があると、安心できますね。

もともと、新築時のヘーベルハウスでは下塗り、中塗り、上塗りの3回行うため、外壁の塗装は三層になっています。この上塗りの層が劣化してきた段階で、再塗装をすれば、建物の防水性など機能面でも安心ですが、下塗りの層まで劣化が進行するほど放置していると、既存の下塗りの層を補修してから、再塗装をする必要があります。このとき補修の仕方がよくないと、塗料の密着性が悪くなるので、この補修は大切ですし、下地の補修のために費用がよけいにかかることになります。そういった点からも、早めに再塗装を計画することが重要になってくるのです。

見落としがちなところもチェック

外回りのリフォームで外壁の塗装と同時に忘れてはならないのがシーリングです。窓の外枠と外壁のすき間などは雨が入り込む危険があり、とても重要な部分です。外壁の再塗装をする前に、窓の屋外の枠を外して、シーリングの工事をしておくとよいでしょう。

また、外壁などに直接取り付けられているインターホン、水栓金具やエアコンのホースの貫通部の周囲から水が入り込まないように、シーリング工事をし直しておきます。そのほか、庇やシャッターボックス、雨戸の塗装、雨樋の点検と塗装なども同時に行っておきたいこと。自分が依頼しようとしている外回りのリフォームに、こういった細かい工事が含まれているのかどうか、検討段階でチェックしておいたほうがよさそうですね。

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左/窓の外枠と外壁のシーリングは特に念入りにしたいところ 右/インターフォンの周囲などのシーリング工事も忘れずにすませておきたいですね

外回りのリフォームを効率良く、安く上げるには?

外回りのリフォームをするときに欠かせないものが足場です。この足場は案外ばかにならない金額が掛かるのですが、工事が終われば不要になるので、できるだけ費用を抑えたいところ。住宅の規模や2階建て、3階建てなどにもよりますが、金額として30万~40万円はみておいたほうがよさそうです。

ところが、リフォーム会社によっては違法な仕様の足場にすることで足場にかかわる費用を削減し、全体の工事費をおさえようとする業者がいるようです。工事用の足場については、労働基準法などによって、足をのせる面はフラットにするように決められているのですが、これを金属パイプなどですませ、不当に費用を削減しているわけです。

こういった点を見落とすと、間接的に違法なことをする業者を見逃すだけでなく、自宅の工事中に、足下がフラットでない足場で職人さんがケガをするなど、困ったことにもなりかねません。極端に足場の費用が安く見積もられている場合は、その理由を聞いてみましょう。

ただ、足場が必要な工事は、たとえ庇の塗装や雨樋の交換など、部分的な補修でも、費用はそれほど大きく減らせるもではありません。ですから、足場をかけないとできない工事は、できるだけ一度にすませましょう。長期的にみると、安くつくということになります。

外回りのリフォームは、家を長持ちさせるために必要なことですが、どんな素材を選ぶか、いつごろメンテナンスをするのかなど、実は、家を新築するときの決断が関係することでもあるのです。



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