東京都目黒区に旧加賀百万石の前田家のお屋敷が保存されています。今回は、建築当時、東洋一といわれたという旧前田侯爵邸をご紹介しましょう。

有形文化財に指定されたお屋敷

旧前田侯爵邸は、昭和4(1929)年5月に竣工した鉄筋コンクリート造の建物。地上3階、地下1階で、延床面積は約886坪という大きなお屋敷です。

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建物は重厚感を感じさせるチューダー様式で、外壁にはタイルが使われています
マツやイチョウなどたくさんの樹木が茂る広大な敷地に建つ風格ある建物は、前田家の第16代当主、前田利為氏の本邸として建築されました。設計は、東京大学の塚本靖教授と、宮内省の高橋禎太郎氏。戦後の一時期アメリカ軍に接収されるなどの変遷を経て、現在は東京都の有形文化財に指定されています。

見どころのたくさんの室内

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1階にある応接室。写真右手の大きな窓から庭が眺められます
建物内は天井がとても高く、ステンドグラスや階段、シャンデリア、暖炉など、どれもがすばらしいものばかりです。

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階段を上ると、2階にはプライベートスペースがありました
いろいろなところにため息のでるような意匠が施されているのですが、なかでも大きくカーブした階段は、一番の見せ場ではないでしょうか。磨き込まれた手すりや組み込まれたアイアンワーク、階下に光を降り注ぐステンドグラスなど、たくさんの見どころがあります。

次のページでは、2階を見ていきましょう。