自分だけのシグナルを描く、ドット柄のかばん
黒字に白の丸が並ぶ「Ika-textile」。これをデザインしたsetoは、家具会社のデザイナーとして活躍し、その後独立したというご夫婦が立ち上げたブランド。デザイン展のオリジナルアイテムとして作られたかばんはA4サイズの雑誌がすっぽり入り、筆記用具や鍵などを入れられる小さな袋もついています。ほかにも、生き物の形をした小物入れなどがあります。原宿のAssisiOn(アシストオン)で開催されている「イカに学ぶテキスタイルデザイン」展(11月6日まで)。A4サイズのかばんは12色のマーカー(アクアテック)がついて6,510円、その他のアイテムは黒のアクアテック1本がついて1,990円~。期間中のみの限定販売 |
この「Ika-textile」が作られたのは、魚屋さんでイカを見たときに「模様がきれい」と思ったのが始まり。イカのからだには丸いドットの模様があって、危険を察知したときなどに固有のシグナルを浮き上がらせます。イカの模様は一体ずつ違っていて、つまり、この丸い点々が、自分を表すパターンなのですね。
左:iPodやNintendo DS Liteもすっぽり入る、seto "Ika-mobile" 4足 (S)3,990円。右上:しっぽがしおりになっているモモンガ型のブックカバーseto "Ika-hohonga" (S) -文庫本用2,100円。期間中はAssistOnのスタッフが自分で描いたIkaアイテムを名札といっしょにつけています |
そんなイカの特徴を、自分の個性を描き出すキャンバスとして形にしたのが、このかばん。地の色が黒なので、はみ出して書いても気になりません。いきものの形をした小さな小物入れやブックカバーには黒のマーカー、A4サイズのかばんには12色のマーカーがついてきます。ちなみに色をつけるマーカーは、小学校のころによく見た「?」マークの寺西化学工業株式会社製。油性じゃなくて水性(なので名前がアクアテック)、発色がすごくいいです。書いた直後より、しばらくしてからのほうがキレイに見えます。
じゃあ、このかばんでどんな模様が描けるのか、アーティストによって様々に彩られたかばんを見てみましょう。