赤は体力、健康、生命力の色。赤を好む人は外向性、積極性、性的魅力にあふれています。奥様もチャーミングで活動的な方です。ご自分の意見をしっかりお持ちでした。驚くことに、電気釜、湯沸かしポットなどの便利な電化製品は一切ありません。“料理をしない人”とんでもない。彼女、日本料理は某有名な先生について師範の腕前、突然ご主人様が夜中に仲間を連れてきても、数分の間にテーブルに料理が並びます。もちろんフルコースもOKです。
彼女はキッチンだけでなく、全てのライフスタイルに必要のない電化製品はおかない主義、テレビは家具の中に収納、ウォシュレットの機能よりも美しいイタリアの便器という具合です。しかし、熱源はIHヒーター、オーブンや食洗機、圧力釜を駆使し合理的に料理をしています。U型のキッチン配列ですが、左側はパントリーと食器収納、正面にレンジ、右側にシンク、食洗機、冷蔵庫と狭いながらも機能的です。
このように誰にでもイタリアンレッドのキッチンをお薦めできる訳ではありません。彼女のように、強い意志と合理的な考えを持っていれば、いつでもキッチンはスッキリ、まっ白なタイルとレッドの扉がいきてきます。もし、お料理があまり得意でなかったり、お片づけが苦手だったら諦めてください。
赤には、時間の経過を長く感じる効果があります。このことは調理時間が長く感じられ、ますます料理ぎらいになってしまいます。片づけ下手でしたら、強烈な赤にたくさんの色が混じり、よけいに目障りな状況になってしまいます。このようにインテリアのカラーは“きれい”だけで使っては危険です。赤いキッチンは使いこなすだけのエネルギーを持つ人だけにした方がよさそうですね!