お気づきではないかもしれませんが、最近のデパートや高級飲食店でもきれいな色のペイントがたくさん使われています。ペイントに対する考え方も変わってきています。T邸のご夫妻が望んでいるクオリティーの高い、エレガントなインテリアを実現するためには、日本のエコ素材の壁紙ではナチュラルすぎて、なんとなくぼやけてしまいます。そのために、色の濃いカラーペイントを使い、お手持ちの高級家具にフィットさせています。
リビングの壁の塗装色はVanilla(明るい灰黄赤)5YR 8/5のかなり複雑な色、普及品の壁紙では無いかなり深い色になっています。ドアや廻り縁の木部のペイントをナチュラルホワイトで際立たせています。クラシックなダイニングとモダンなホワイトレザーの大きなソファー、カーテンはオフホワイトに地模様の別珍にオフホワイトの組み紐タッセル、あくまでも壁の色を意識して決められています。
玄関、廊下、寝室ほとんどを普及品の壁紙を使い、ホワイトでまとめています。2階の洗面室にもルナファーザーの下地クロスに薄黄色のペイントをし、軽やかな雰囲気をだしています。床はタイル張りにし、窓から見えるグリーンをきわだたせています。このように個性的なカラーを自由に使いこなすことができるカラーペイントは、これからますます日本にも普及すると思います。
このように、エコロジカルな建材を使っても、ダイナミックにペイントを使うことでエレガントなインテリアになります。21世紀は環境に想いをよせて、資源のリサイクル・リユース・省資源的な暮らし方をするようになります。しかし、どんなときでも、インテリアを楽しみ、美しく暮らすことをあきらめずに、上手にサスティブル(持続可能)デザインに転じたいと思います。
「ブルーエンジェルマーク」(Blue Angel)
1978年にドイツで誕生した世界初のエコラベル制度で、環境資源保護・原子力庁が制定したリサイクルと有害物質規制により環境を守ろうとするものです。
<関連サイト>
ルナファーザー
ベンジャミンムアー
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