大掃除も終わり、いよいよ新年を迎えるお正月の飾り付けですね! 昔からの伝統やしきたりが難しそう、マンション暮らしはしめ縄飾りや鏡餅はどこに飾ればいいの・・・?なんて悩まないで、正月飾りの伝統をちょっぴり知って、あとは工夫しだい、モダン正月で新春の清々しさを楽しんでみませんか!
門松
家の門口に、太い竹を斜めに切ったものを中央に3本立て、その周りを松で囲み、その周囲をむしろでしばったもの。神を迎えるための神聖な依代(よりしろ)になります。一般家庭では、松の下方を半紙で包み、わらで作った輪飾りをつけ門柱に対に取り付けます。マンションなどでは、玄関用の輪飾りをドアにつけることもあります。
玄関飾り
昔は玄関の入口にしめ縄を飾りました。神の清浄な区域の縄張りで、悪霊やけがれを隔て災いの進入を防ぎます。最近では、小さな輪飾りや生け花を飾ります。写真はちょっと工夫の玄関飾りです。松と今流行のコケの盆栽にちょっとお洒落に水引を結びました。朱塗りのトレーに干支(えと)の午(うま)と共に飾りました。正月らしい雰囲気でお客様を迎えましょう。
鏡餅
大小二つのお餅を重ねて、半紙を敷いた三方(さんぽう)の上に昆布を乗せ、ゆずり葉や裏白(うらじろ)を左右にあしらい、お餅の上にはダイダイをおきます。地方によってさまざまな飾り物の違いがあります。掛け軸と共に床の間や神棚に飾るのが“しきたり”ですが、床の間のないときは玄関やリビングの棚などに飾ります。三方がないときは丸いお盆に半紙をのせ、餅の上にはおみかんを乗せても雰囲気がでます。くれぐれも、スーパーで買ったビニールで包まれたままで使わないように、オリジナルに心がけましょう。
鏡餅は、神さまに捧げた餅を共に分けあって食べることにより歳神様の力や祝福を受けることができます。写真は本棚に飾った小さい小さい鏡餅です。陶器でできています。お餅が嫌いな方におすすめ!こんな可愛い正月飾りでも雰囲気はバッチリです。
一夜飾り
知ってますか!全ての正月飾りは、28日迄には飾り終えるようにしましょう。29日は「9」が「苦」につながり、嫌われます。また、31日では「一夜飾り」と言われて、神さまをお迎えする誠意がないとされ禁じられてます。28日に間に合わなかったら30日に飾りつけましょう。
写真はメインの正月飾りです。正月花と言えば松に菊と千両、銀や金に染められた柳が定番。でも、つまんないですよね。思いっきり大胆に花材は選びましょう。葉牡丹にカラー、新種の菊、赤いバラに縄の輪飾り。花器はなんと漆の重箱を重ねました。手作りの凧がよりお正月の雰囲気を高めます。
いかがですか。お正月の古いしきたりや真の意味を知った上で、あなただけのオリジナルなインテリアを心がけましょう。年々めまぐるしく時が過ぎていきます。大掃除や正月飾り、手作りのおせち料理がなくても歳は越せます。でもインテリア好きは、一年で最もスリリングな行事を精一杯楽しみましょう・・・!
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