インテリアコーディネート/インテリアコーディネート関連情報

Vol.5空間に心を盛る正月の室礼(2ページ目)

新しい年のお祝いの気持ちを空間にコーディネート。その家のスタイルに合わせた正月飾りはさまざま、K邸の素敵な正月の室礼(しつらい)を拝見しました。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

クラシックなコンソールテーブルにお供えが・・・!

 
玄関ホールの正面のコンソールテーブルには、鏡餅がお供えされていました。マンションなど床の間が無い家では鏡餅をどこに飾っていいのか迷ってしまいます。このように、お正月の行事をインテリアと考えると楽しくなります。洋と和のコラボレーションです。



 
打敷がしかれ、その上に三方、鏡餅、ウラジロ、橙(ダイダイ)が飾られています。これらは、家の繁栄を願って供えられました。

●三方(さんぽう)折敷(おしき):神様に食物などを供える白木の台、三方に孔(アナ)があいているので呼ばれる。
●鏡餅:鏡は神が宿るご神体、そして餅には稲の神が宿っていて食べると生命力が与えられるのだそうです。鏡餅を年神様にお供えして、その年の豊作と家族の健康を祈ります。
●ウラジロ(裏白):常緑の歯朶(シダ)のこと。葉の裏が白いことから白髪になるまでという長寿の願いが込められています。
●橙(ダイダイ):代々家が続くという縁起物。


 
壁には、川合玉堂画伯の朝日と海波のめでたい額絵が飾られていました。床の間の掛け軸にもまさる本物の威力がありました。



次ページは「現代の室礼、お正月のテーブル」に続きます。
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