インテリアコーディネート/カフェ・レストラン・ホテルに学ぶコーデ術

洒落たアラブ装飾!レバノン料理レストラン

最も斬新なインテリアトレンドは、エキゾチックな異国情緒!パリで見たアラブ装飾たっぷりのレバノン料理のレストランのインテリアを紹介します。

菅野 民子

菅野 民子

インテリアスタイル実例 ガイド

二級建築士

住宅設計・インテリアに携わりウ~ン10年、プロ体験に基づくさまざまな知識がいっぱい!なんだかんだと言っても根底はインテリアのことを考えるのが大好きです。

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異国情緒たっぷりのエキゾチックなインテリア、幾何学模様のアラベスクです。

エキゾチックなインテリア!アラブ装飾は幾何学模様。

パリで見たレバノン料理のレストラン「LIZA(リサ)」は、白を基調とした、異国情緒たっぷりのエキゾチックなインテリアでした。窓や壁にさりげなくアラブ風の装飾を取り入れながらも、モダンティストの洒落た空間になっています。メゾン・エ・オブジェ2006のトレンドも「エキゾチック」がテーマになっているほど、遠い異国へのあこがれが話題になっています。異国情緒たっぷりのインテリア体験をお知らせします。

余談ですが、パリとレバノンの関係は、1926年フランスの委託統治領としてレバノン共和国として誕生。かって首都ベイルートは、中東のパリと呼ばれていた美しい街だったと言われています。イスラエル、シリアを隣国に持ち、国際紛争や内戦で街は瓦礫の山になっているとか。こんな美味しい料理がある国で、今でも爆弾の音が聞こえているかと思うと心が痛みます。


アラブ装飾の象徴、アラベスクの幾何学紋様が美しい壁面です。レース編みで包まれた3連のシャンデリアが不思議な雰囲気で異国情緒を盛りあげます。ミルキーホワイトのテーブルと籐の背をもつダイニングテーブルが空間には優しい空気をもたらします。

アラベスクとは、イスラム教が偶像崇拝を排除したために、生まれた幾何学模様、植物文様、組紐文様、文字模様などを総じた呼び名です。イスラムの建物は、このアラベスク文様で埋めつくされています。


光が描くアラベスクの世界

白い空間に浮かぶ天井、シャンデリア照明から漏れる光が影を落とし、幻想的な雰囲気を作りだしています。シャンデリアはグローブ球をレース編みで包んだもので、あまりに奇抜なアイディア、ともすると陳腐に見えるはずなのですが、アラブ空間にはピッタリ、アラブのエキゾチックで甘美な民族舞踊のベリーダンスの色気さえ感じます。


ブラケット照明が描くのは柔らかい光のカーブ、白い壁はキャンバス代わりに光のオブジェになっています。この光のカーブはここだけではなく、レストランのあちこちの壁に描かれ、まるで光のシルエットの饗宴になっています。


次ページは、「まだまだある!アラベスク紋様」に続きます。
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