エッフェル塔の影が奏でるレストラン(2ページ目)

「レ・ゾンブル」＝“かげ”が作りだすインテリア

客席と通路を隔てるキャビネットの側面にも、ジオメトリックパターンが描かれています。テーブルに着き、周りを見渡すと、至る所に“鉄骨の骨組みの陰”とも言えるジオメトリックなパターンが見つかります。


カウンターの側面から床につながるジオメトリックパターン。ただ漫然と見ているだけでは気が付かないほど、マホガニー色の床板に濃いブラウンの直線模様がうっすらと馴染み、まるで天井にはりめぐされた鉄骨の陰のように描かれています。


少し赤みがかった板張りの壁にも同じパターンが描かれています。

飾られたテーブルコーディネートにも……！

実はショップカードだけではなく、テーブルウエアーからナプキンなどのファブリックまで、全て同じジオメトリックパターンで統一されていました。食事のおいしさとワインで痺れたハイテンション会話のため写真を撮るのを忘れていました。でも、みてくださいテーブルに飾られたラナンキュラスの花、何故かグラスの中の葉っぱまでジオメトリックパターンになっています。



レストランの入り口です。ガラスの中に足を一歩踏み入れると、その壁面にもジオメトリックパターンが描かれていました。


広大な美術館の建物からレストランの入り口を探すのはちょとたいへん。広い敷地をグルッーとひとまわりしてしまいました。おかげで表情の異なる建物や葦が生い茂る池とも沼ともつかない不思議な庭園をみることができました。

味覚を満足させる空間には、必ずデザイナーの思い描く遊び心のあるデザインを探し出すことができます。レストランでは味覚だけではなく五感を充分に働かせて、あなただけのインテリアウォッチングを楽しんでください。このレストランの醍醐味は、夜空に光り輝くエッフェル塔を眺めることだと思いますので、できればディナーをおすすめします。



＜DATA＞素敵空間から
レストラン「LES OMBRES（レ・ゾンブル）」
Adresse
Musée du quai Branly
Portail Alma
27, quai Branly
75007 Paris
Téléphone : 01 47 53 68 00
Fax : 01 47 53 68 18

" target=_blank>「MUSEE DU QUAI BRANLY（ケ・ブランリー美術館） 」

＜関連サイト＞
「パリで暮らす」にケ・ブランリー美術館の詳しい情報があります。
「セーヌ沿いにケ・ブランリー美術館オープン 」

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