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2007Milan Saloneのジェルバゾーニ(Gervasoni)のブースから、フェミニンなベッド空間はグレイ色のハーモニー。 |
気になるジェルバゾーニ(Gervasoni)はグレー色でいっぱい
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ジェルバゾーニの展示ブース |
2007ミラノサローネの会場からガイドが特に気になったインテリアはジェルバゾーニ(Gervasoni)社の「GRAY」は驚きの空間でした。デレクションをしたのは、女性デザイナーのPaola Navone(パオラ・ナヴォーネ)。彼女のデザインは、ゴーストシリーズのクッションなどで日本でも見たことがあると思います。また、以前の記事「ミラノサローネで見たインテリア最新情報3」で紹介した目の覚めるような赤い珊瑚のタイルをデザインした人です。会場は様々なグレー色の家具とファブリックが一面に並び圧倒されてしまいました。それは不思議な柔らかさと大胆さとが入り交じったフェミニンな空間でした。
お伽っぽいベッドヘッドボード
グレーに塗装された板張りのヘッドは一見粗雑に思えるのですが、トップの小口はホワイトに縁取りされていてとってもフェミニンです。この「GRAY」のシリーズは、デザイナーのパオラ・ナヴォーネが18世紀のスウェーデン古典様式(GUSTAVIAN様式)を意識したものです。古い様式が彼女の手で新しい感覚のインテリアに生まれ変わっています。
「スウェーデン・スタイル」、あるいは「グスタフ・スタイル」と呼ばれるスウェーデン独自のインテリア様式。このスタイルは、19世紀の厳しい社会情勢の中から生まれたもので、他の北欧諸国と比べても質素なもの。しかし、穏やかな安らぎを感じさせる美しいインテリアで多くの共感を得たスタイルです。
シンプルで楽しいファブリックが!
彼女が目指したのは、柔らかい色と天然木質感によって特徴付けられる北欧のシンプルで、機能的なスタイル。そして、グレーの濃淡で作られた様々のクッションで楽しんでいます。そこには、やさしさとユーモアさえ感じます。
椅子の木質のカラーはグレー色だけでなくナチュラル色の椅子もあり、ファブリックはグレー色の濃淡が使われています。太いストライプや雪の結晶のパターンが編み込まれているクッションが優しいフェミニンさを広げます。
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「ソファも、もちろんグレー色が!」>に続きます。