インテリアコーディネート/カフェ・レストラン・ホテルに学ぶコーデ術

美しい騙し絵(トロンプル・イユ)の空間(2ページ目)

エレガントなレストラン「il Cortile イル・コルティーレ」のパティオには壁一面には美しい騙し絵(トロンプルイユ)が描かれています。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

パティオの壁はキャンバス

パティオの壁画はどこまでも建物のてっぺんまで続きます。それはホテルのどの部屋からもこのパティオを楽しむためです。トロンプ・ルイユは、「トリックアート」と呼ばれ写実的に描写して、実物のよう錯覚や幻覚をおこさせる絵のことをいいます。


こようにリアルに書き込まれたアートには驚きです。室内の壁や天井に実際の窓や柱、装飾パターンや風景を書き込む技法は、18世紀のヨーロッパで流行、暮らしの中の楽しみとして親しまれていたそうです。



ここでのトリックアートのテクニックは、ほんもののグリーンを巧みに配置していやみのない空間作りをしていることです。ほんものでないことを知りながら、心地よさを感じることができます。



いつも思います。“きれい”と“美味しい”が重なって居心地の良さを感じることができます。“美味しい”と感じさせるために、レストランのインテリアにはさまざまな趣向が施されます。ぜひ、“美味しい”と同時に“きれい”も味わってほしいと思います。“きれい”には一生懸命な技や歴史など秘密がいっぱい詰まっています。

*引用テキスト:インテリア・家具事典/光藤俊夫監訳(丸善株式会社)
trompe-l’oeil(トロンプル・イユ)
Grotesques(グロテスク)


<DATA>今回の素敵空間
イタリアンレストラン「イル コルティーレ (Il Cortile) 」
Address:
「Castill Paris」
33-37 RUE CAMBON
75001 PARIS FRANCE


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(C)January 2008 Copy & Photo by kanno
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