インテリアコーディネート/メゾン・エ・オブジェ&ミラノサローネ最旬情報

ミラノサローネ情報トリエンナーレを楽しむ(2ページ目)

2008年のミラノサローネ情報、第一回目はセンピオーネ公園の一角にあるイタリア工業デザインの殿堂であるミラノ・トリエンナーレ美術館からの模様をご紹介します。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

トリエンナーレ会場(2) 「Vitra Edition」
著名デザイナーによる生産化されないデザインたち!

ヨーロッパ最強のファーニチャーブランドと言われている「Vitra(ビトラ)」社。今回トリエンナーレで展示されていたのは、世界で活躍する15人のデザイナーを起用して発表されたのが「Vitra Edition(ヴィトラ エディション)」のシリーズです。すべてが限定品のため、工業的に生産はされません。創造性や先見性に富み、現代のアートと言えます。


<Hella Jongerius(ヘラ・ヨンゲリウス)/Office Pets>
オランダを代表する女性デザイナー。これらのなんとも可愛い昆虫みたいな不思議家具は、機能を超越したオフィスに置くための機能のないオブジェであり、オフィスのペットなのだそうです。近未来の癒しのための道具!


<Zaha Hadid(ザハ・ハディド)/Mesa>
イギリスを拠点に活躍する女性建築家がデザインしたテーブルです。天板は4面に分かれているのですが、脚部は一体化、複雑につながり、とっても美しいテーブルです。いつも彼女の曲線の造形には驚かされます。



<深澤直人/Chair>
世界的に注目を浴びる日本を代表するプロダクトデザイナー深沢直人は、いろいろな素材を使い同じフォルムの椅子を並べていました。籐、コンクリート、木、アクリル、大理石、ウレタンフォーム、干し草など9種類。


特に印象的だったのが、このアルミの椅子。Rimowa(リモワ)のスーツケースで作られた椅子にはビックリです。この椅子に荷物を詰めて旅に出たいなどと妄想をしてしまいます。


<吉岡徳仁/Kimono Chair>
吉岡徳仁のヴィトラとのはじめてのプロジェクトは、日本の着物をモチーフにした椅子。平面的な一枚の布から立体なフォルムに変わる様がわかるように展示されていました。伸縮性がある赤いメッシュの布が印象的です。



次ページは「FOODDESIGN MADE IN JAPAN 食の多様性」を紹介しています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます