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センピオーネ公園の一角にあるトリエンナーレ会場で開催されたKartell outdoor(カルテル・アウトドア)の展示模様。 |
ミラノサローネ2008情報・トリエンナーレ会場
世界最大のインテリアの祭典「ミラノサローネ国際家具見本市」は2008年4月16日から21日まで開催されました。今年のニュー・フィエラでは、サローネ国際キッチン見本市も同時開催され、34万8千人もの来場者があったと発表されました。ミラノ見本市会場(ニュー・フィエラ)だけでなく、「フォーリ・サローネ」と呼ばれる、ミラノ中心街や市街地各所のインテリアショップや小さなイベントスペースでも開催されます。2008ミラノサローネ情報、第一回目はセンピオーネ公園の一角にあるイタリア工業デザインの殿堂であるミラノ・トリエンナーレ美術館からの模様をご紹介します。
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広大なセンピオーネ公園側から見たミラノ・トリエンナーレ美術館 |
4月のミラノは、どこもかしこも春の息吹満載、萌えるようなグリーンでいっぱいです。今回の取材は、初日プレスプレビューの時間待ちのため、スフォルチェスコ城の近く広大なセンピオーネ公園の散歩から始まりました。写真はミラノ・トリエンナーレ美術館の正面ではなく、公園側から撮ったものです。広いガーデンに植栽で作られた大きな椅子が見え、公園に立ち寄る誰でもがトリエンナーレの様子を垣間見ることができます。
トリエンナーレ会場(1)「Kartell Outdoor」
Kartell(カルテル)によるインスタレーション
トリエンナーレ美術館を奥深く進むと階段下に、センピオーネ公園に続くガーデンが目の前に広がりました。その正面には「Kartell Outdoor」と書かれたオレンジのサインが緑の中に浮かび、Kartellのインスタレーションが繰り広げられていました。
ガーデンに続くテラスには、白と赤の饗宴が繰り広げられていました。大きな白いプランターには、真っ赤なカーネーションやガーベラが山のように活けられ、客に振る舞われていたのは泡泡のシャンパンでした。
5メートルもあろうかと思われる大きな植栽の壺、その下にはフィリップ・スタルクのスツール“Boheme(ボエム)”が置かれていました。それを見守るかのように、芝の上は何故か“こびと”の人形が点在しています。
巨大な椅子のトピアリーは、もちろんフェイクグリーン。巨大な椅子の下には、同じフォルムのスタルクの椅子が行儀よく並び、まるでお伽の国みたいです。センピオーネ公園の緑を借景に、繰り広げられたスタルクの遊び心のインスタレーションです。
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「トリエンナーレ会場(2) 「Vitra Edition」著名デザイナーによる生産化されないデザインたち!」を紹介しています。>