インテリアコーディネート/メゾン・エ・オブジェ&ミラノサローネ最旬情報

時代のキーワードは「シンプル」に暮らす-1(2ページ目)

2009年を見据えたインテリアトレンドは「シンプル」。メゾン・エ・オブジェから3人のデザイナーによる革新的で時代を先取りする展示内容をお楽しみください。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド


大地に回帰する!

fram前景
藁で囲まれたFarm Life(ファームライフ)の入り口風景
2009年秋の「メゾン・エ・オブジェ」のとトレンドセッターであるエリザベス・ルリッシュ(Elizabeth Leriche)は、新しい暮らし方としてシンプルな田舎暮らしを提案しています。人間の本質的な生き方は、大地回帰であるという言葉を基に、新しい農業のフィールドを開拓しようというトレンドになっています。


 
効率的な文化を背景に都会に住む私たちがすっかり忘れてしまった鼻を刺激する藁(わら)の自然臭が立ちこめ、会場は騒然とした雰囲気になっていました。農耕民族である日本人には懐かしい、米わらの優しくふくやかな香りではなく、擂れた麦わらの匂いは強烈でした。ふと、あの漫画ハイジが屋根裏でベッドした藁はこんな匂いがしていたのかと文化の差に思いを寄せながら、カメラを覗きました。




藁のトンネルをくぐり抜けるとびっくり、そこには木製の馬の廻りに藁が敷かれ、馬小屋が再現されていました。その反対側には、このブースで使われている荒々しく削られた自然素材やぶ厚い無垢材、時間を経て薄汚れたリサイクル板材などの材料サンプルが展示されていました。


次ページは「忘れてしまった空間には、美しいシンプルなインテリアが…!」に続きます。
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