世界の定番を目指す「HIROSHIMA」シリーズ
シンプルでもどこか工芸的な手作りの温もりが感じられる「HIROSHIMA」シリーズ |
白い空間に置かれた「HIROSHIMA」(ヒロシマ)シリーズは、日本の家具ではあまり見かけない凛とした空気が流れていました。デザイナーの深澤直人氏は「長く使っていくうちに生活の味がしみ込むようなものがいい。」「北欧の白木のそれのように今までに世界の定番となってきた木の椅子にはデザインというよりは工芸的な手作りのぬくもりがあります。日本の木製製品にも同じような工芸的な要素はありますが、特に檜を中心とした無塗装のものには、精緻で、汚れを許さない神格化された清潔感があります。人間的な温かみがありながら精緻で清浄なイメージというのがこの椅子とテーブルの目指すものでした。」と語っています。
歴史を記憶するショールーム
今や日本の家具メーカーは、売れるための廉価な家具を作ることで、この未曾有の経済危機を乗り越えようとしています。マルニ木工の若い経営者は工場の職人と一体になり、売れるためだけを目的とした家具ではなく、ほんとうに良質な家具を日本に普及したいと孤軍奮闘しています。良心的で革新的な家具を受け止めるインテリア土壌が日本に育つことを心から願っています。
<DATA>今回の素敵空間
「株式会社マルニ木工」東京ショールーム
・住所:東京都中央区東日本橋3-6-13
・Tel 03-3667-4021 Fax 03-3663-0789
・ショールームは、大阪、広島、福岡にもあります。
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