手織り麻を扱う老舗「中川政七商店」
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伝統の日本カラーの麻布が鮮やかに舞う奈良の老舗「中川政七商店」のブースです。 |
奈良の「中川政七商店」は、享保元年(1716年)創業の高級麻織物を商う老舗です。300年引き継ぎられた伝統工芸を現代の暮らしに活かす商品を果敢に提案しています。手織り手紬の麻織物を中心した「遊中川」、伝統的な和の感性を大切にした「粋更(kisara)」など多くのブランドを展開しています。
プレスルームで見たこの古めかしい大きなロゴが気になって、「中川政七商店」のブースを訪れました。十三代目の若き中川淳社長は今は時の人、「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり」が日経BPより出版、また「日本の伝統工芸を元気にする」をビジョンに掲げたり、この不況の中で、28ヶ月連続前年売上クリアの記録を樹立しています。
平壌遷都1300年を記念してデザインされた、オリジナルの伝統柄のフキンです。スウェーデン生まれの天然パルプを使っています。右は、正倉院の香袋、東大寺にまつわる天下第一の名香蘭奢侍(らんじゃたい)をイメージしたものです。この他にも、グッドデザイン賞を受賞した“花ふきん”、手提げをはじめ和装小物、日常生活に使う全てのアイテムがデザインされています。
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「KURAKINがのこり染めでつくる伝統の遊び道具」に続きます。