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ビデオ編集ソフト「EDIUS Neo 2」レビュー

ビデオ編集が初めてのユーザーはもちろん、中級、上級ユーザーでも満足できる高機能なビデオ編集ソフト。トムソン・カノープスの「EDIUS Neo 2」のレビューをお届けしましょう。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

ビデオ編集が初めてのユーザーはもちろん、中級、上級ユーザーでも満足できる高機能なビデオ編集ソフト。トムソン・カノープスの「EDIUS Neo 2」のレビューをお届けしましょう。

エンドユーザ向け高機能編集ソフト

トムソン・カノープスより、2009年5月に発売されたビデオ編集ソフト「EDIUS Neo 2」を試用してみました。
 
▲トムソン・カノープス『EDIUS Neo 2』

▲トムソン・カノープス『EDIUS Neo 2』


トムソン/カノープスは、放送局などプロ向けに「EDIUS Pro」という編集ソフトを発売しています。「EDIUS Neo 2」は、そのEDIUS Proを、エンドユーザーでも利用しやすいように開発された製品というのが第一印象です。したがって、EDIUS Proの機能を限定した廉価版という位置づけではないようです。

ユーザーとしては、ビデオ編集が初めてというビギナーから、中級、上級ユーザーまで幅広くおすすめできる機能を備えています。あえていえば、いま利用している編集ソフトでは物足りなく、もっと高度な編集を行いたい、といって高価なプロ仕様のビデオ編集ソフトには手がでないといったユーザーに最適な製品ではないでしょうか。
▲EDIUS Neo 2の編集画面

▲EDIUS Neo 2の編集画面


●Dムービーに対応
EDIUS Neo 2は、最近注目されている一眼レフカメラの動画ファイルにも対応を薦めています。現在、Nikonの一眼レフカメラで採用されている「Dムービー」にも対応しており、簡単に映像を読み込んで編集ができます。なお、この機能に関しては、改めてレビューしたいと思っております。


キャプチャ

では、ざっくりとEDIUS Neo 2を利用して編集作業を行いながら、その特徴をご紹介しましょう。

EDIUS Neo 2は、AVCHDやHDVなど、一般ユーザー向けに発売されているハイビジョンビデオカメラの映像フォーマットに対応しており、これらのビデオカメラで撮影したフルハイビジョン映像を、簡単に取り込み/編集できるのが特徴です。

たとえば、フルハイビジョン対応のビデオカメラで撮影した映像データをパソコンのハードディスクにドラッグ&ドロップでコピーしておき、EDIUS Neo 2の「クリップの追加」を選択すれば、通常のファイルを読み込む感覚で、EDIUS Neo 2に映像ファイルを取り込めます。

もちろん、ビデオカメラからダイレクトに取り込むこともできますが、一度パソコンにコピーしておけば、ビデオカメラのバッテリーを気にすることなく高速に読み込めるので、この方法がおすすめです。
▲ビデオカメラからパソコンに取り込んだAVCHD形式のファイル。

▲ビデオカメラからパソコンに取り込んだAVCHD形式のファイル。


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▲フルハイビジョンのAVCHDデータを取り込んだところ。

▲フルハイビジョンのAVCHDデータを取り込んだところ。

 
このほか、miniDVテープのビデオカメラや、DVD-Videoなどからも映像を取り込むことが可能です。
 
●AVCHD converterの利用
EDIUS Neo 2には、AVCHD形式のファイルを、放送局などでも利用されているCanopus HQコーデックを利用し、AVI形式のファイルに変換してくれるツール「AVCHD converter」が搭載されています。これによって、高画質な映像のまま、スピーディな編集が可能になります。

トリミング

EDIUS Neo 2に取り込んだ映像を「クリップ」と呼びますが、クリップの中から不要な映像部分をカットするトリミングは、タイムラインで行うほか、プレイヤーで視覚的にカット位置などを確認しながら編集できます。

トリミングは、必要な範囲の先頭にIn点、必要な範囲の終わりにOut点を設定すればOKです。
IN点、OUT点をを設定する。

▲ IN点、OUT点をを設定する。


また、EDIUS Neo 2には、「リップルトリム」や「スライドトリム」、「スリップトリム」、「ローリングトリム」、「スリップトリム」など、プロ仕様の編集ソフトで利用されているトリミングツールと同じ機能が搭載されています。これによって、自在に必要な映像部分をピックアップすることが可能です。

●快適な編集
EDIUS Neo 2には、MPEG編集を快適に行うための「セグメントエンコード機能」や「スピードエンコード機能」など、独自のMPEG編集機能を搭載し、ハイビジョン映像をスピーディに処理できるのも、大きな特徴です。

次ページでは、画像の合成多胎トルの作成などについて、ご紹介します。

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