デザイン・性能。両面から検討したい
形状の異なるタイルを組み合わせて外壁に表情を [乾式工法レンガタイル 彩BRICK] 新日軽 |
もちろん、外壁材選びはデザイン性だけを重視するものではありません。耐候性や遮音性、断熱性や防火性などの性能面の検討も必要です。住まいの寿命にかかわる重要なポイントなので、構造躯体と合わせて、しっかりと打ち合わせをするようにしましょう。忘れがちなのがメンテナンス面の確認。寿命はどのくらいか、いつぐらいに、どのようなメンテナンスが必要か、その際にはいくらぐらいかかるのか、などイニシャルコストだけにとらわれず、ランニングコストも確認するようにしましょう。
窯業系サイディングは14mm以上がJIS規格に
各メーカーともに、14mm厚の商品ラインナップを揃えている [エクセレージ14 シュプリストーン MFボワブラックB] 松下電工 |
基本的にサイディングは、厚さが増すと強度や耐久性や遮音性などが向上すると言われていますし、厚み(商品によっては、プラスアルファの機能や性能)によって価格が変動するものです。デザイン的には、厚みがあることで、表面を深く削ることが可能なため、素材感のあるものとなります。
面積が大きいだけに、予算とのバランスも重要。平方メートルあたりの単価では、小さな価格差でも、住まい全体では大きく差が出ることも。全体の予算を考慮して選ぶようにしましょう。とはいえ、住まいの性能にかかわるアイテムなので、むやみなコストダウンは控えたいもの。全体の中の予算配分では、できれば、優先的に予算を組むべき部位だと思います。
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