田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

遊べ、楽しめ、村・町づくり 日本のオモシロ村おこし(2ページ目)

暮らして、訪れて楽しいふるさとを目指して全国で町づくりが展開中。今や、町づくりのキーワードは「遊び」なのだ。そこまでやるか!の、オモシロ事例を厳選紹介。日本の田舎は遊んでいますぞ!

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

●鬼太郎、目玉おやじに会える/鳥取県境港市

「本当に、妖怪通りになる!」当初は空き店舗の目立つ地元商店街には理解してもらえなかった。そこで当市の出身であり、漫画界の大御所であり、あの「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親であり、民族学の研究者である、水木しげる先生が登場となった。
その町の感性、現代人が求めている「ふるさと」への思いが表現できること、そして商店街に沿った街路であり地域の活性化を図るうえで効果のあることを考え、妖怪と漫画をテーマにした楽しいロードにすることを決定した。
妖怪のブロンズ像80体を設置。妖怪の郷の意を込めて「妖怪神社」を建立し、癒しと精神的なやすらぎ、そして「妖怪と人間そして自然との共存」をテーマにしております。

果たしてこの町では癒されるかって?「目玉おやじ祭り」、「鬼太郎げた祭り」に参加して試してみよう!


●福岡県のへそ/福岡県筑穂町

平成9年、国土地理院の調査により、東経130度40分5秒・北緯33度31分21秒の地点が福岡県の重心で、筑穂町君ヶ畑地区内に位置することが判明、「へそ」という地域資源を活用した町おこしを展開している。
そんな中(やりすぎか!)筑穂町オリジナル「これが筑穂へそ音頭」が完成した。町の豊かな自然や特産物などを歌詞に唄い込み、同時にへそ踊りの振り付けも盛り込まれた楽しい音頭である。「♪花の福岡ど真ん中 ここは筑穂だへその町~」町民夏祭りでの軽快な音頭とユニークなへそ踊り、町民の喝采を浴びているとか。

他にもへその町があるかって?あるある。列挙してみよう。
■北海道のへそ(富良野市)/キャッチフレーズは「へそとワインとスキーのまち」富良野小学校の校庭に建つ北海道中央経緯度観測標は、市の文化財として保存されている。
■秋田県の中心(秋田県河辺町)/秋田県の中心碑が建つへそ公園では、毎年6月の第一日曜日にへそ祭りが開催される。
■日本のまんなか(群馬県渋川市)/北海道から九州を直径とする円の中心に位置する町。昔から日本の中心との言い伝えがあり、昭和59年にはへそにちなんて第1回渋川へそ祭りを実施し「ヘそのまち宣言」も行っている。
■日本のへそ(長野県松本市)/昭和43年、浅間温泉には日本のへそとされる「本州中央の地」の碑が建ち、お詣りするとへそ繰りがどんどん増えると語り継がれている。
■日本のへそ(兵庫県西脇市)/大正8年、東京高等師範学校肥後盛熊氏が講演会の中で「私はこの地に来たいと思っていました。日本の中心にあたる東経135度北緯35度の交点があるからです」と話したことがへその町のきっかけとなった。JR加古川線には「日本のへそ公園」という駅がある。
■佐賀県のへそ(佐賀県江北町)/長崎本線や国道34号の分岐点にあたる佐賀県の交通のへそ、そして地理的にも県のへそに位置する。平成6年には、イメージキャラクター「ヘそがえるビッキー」が誕生。
■九州のへそ(熊本県蘇陽町)/「富良野が北海道のへそ」。これを知った商工会が「町は九州のほぼ中央に位置する。幣立神社が太平洋と有明海の分水嶺という古い言い伝えもある。それにへそは盛り上がった高い所をさす」と「九州のへそ」をPR。
■沖縄のへそ(沖縄県宜野座村)/沖縄本島の東西南北のちょうど真ん中に位置していることから、平成11年10月に沖縄本島の中心「てんぷす(沖縄方言でへその意味)・宜野座」を宣言。毎年10月24日をへその日と定め、様々なイベントを開催。

世界の田舎もがんばってるぞ!>>●世界のオモシロ村おこし
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