田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

田舎流スローライフ【家造り実践編】

ゆっくり・ホッとする時間・自分流のライフスタイル・・・田舎暮らしのためのスローな住まいとは?楽しく住み続けるための家づくりを提案する、ユニークな設計事務所を取材しました。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド


イタリアの片田舎で始まったスローフード運動。今や「スロー」をキーワードに、スロー・ホーム、スロー・ビジネス、スロー・デザイン、そして自治体のスロー・タウン宣言と、「ゆっくり」をテーマに様々なムーブメントが拡がっています。
でも、考え方ばかりが先行して具体的なイメージが湧かない。例えば、快適な田舎ぐらしを実現できるスローな家ってどんなものなのか?どんな建材を使うのか?設計事務所とどう付合うか?その行程は?インテリアは?
この?の解決のために、田舎暮らしガイドが押しかけ取材をしてきました。訪問したのは、地域の木材や自然素材を使ったスローデザインの住宅を提案している、設計機構ワークス。「どんぐりの家」というプロジェクトを展開しています。面白そうです。


●まずは、スタッフのご紹介と一言コメントを。
企画プロジェクトチーフの坂口舞です。
いつも「仕事をいかに楽しいプロジェクトにするか?」と考えて過ごしています。今回のプロジェクトも設計事務所の「しきい」をなくしたい、という思いから企画しました。

チーフデザイナーの藤村智子です。
心地よい家づくりをモットーに、人や環境にやさしい住宅デザインを提案しています。3歳の娘を持つ母であり、6月にもう一人出産予定。家族との生活の中から、生まれてくるデザインが私の財産です。

インテリアデザイナーの吉山淳子です。
今回はインテリアにとどまらず、企画、設計、現場すべて担当しました。どんぐりの家のためにデザインした「杉の家具シリーズ」は自信作です。カーテンや小物のコーディネートも任せてください。

●ほぉ、女性3人がメインですか。
はい。もともと女性だけでチームをつくろうと決めた訳ではなかったんです。結果的には今回の「どんぐりの家」のように、女性のきめ細やかなデザインが反映できた思ってます。分かりやすい価格設定、奥様やご主人が気持ちよく過ごせる部屋づくりなど、女性的な気づかいも好評ですね。

●住まいに対する考えを教えてください。
ワークスの家づくりは、建て主さんと仲間たちと、作り手といつも二人三脚で進めることを大切にしています。どんな生活をしたいのかを話し合うことから始めて、皆で知恵を出し合って良い「住まい方」を提案します。つまり、私たちが素材、デザイン共にとことんこだわってつくった「どんぐりの家」をお客さまサイズにカスタマイズいたします、ということですね。

●それじゃ、本日の取材テーマのどんぐりプロジェクトについて
設計事務所は通常、お客さまそれぞれのためにフルオーダーのデザインを業務としています。それは、お金持ちのすることだと思われている方も多いようですが、私たちは「気持ち良い家を手に入れたい」「予算は少ないけどきちんとデザインされた家をつくりたい」というご家族にもたくさん出会う機会がありました。そんな「たのしい家づくり」という夢を叶えるために企画したのが、プレタポルテ住宅「どんぐりの家」なんです。
施工は懇意にしていただいている工務店さん。今回の企画に賛同していただき、腕利きの職人さんとのチーム構成で腕を振るっていただきました。
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