それでは、ガイドが体験した田舎暮らしでのマネーの出し入れをご参考に。
項目 | 田舎暮らしで出費が増えるのはココ! |
交通費 | ガソリン代。地域によって差があるが、山間部は輸送費等がかかってくるため高くなるケースが多い。 又、田舎ほど学校やスーパーまで遠くなるのが当然で、現代の田舎暮らしにはマイカーは絶対必需品といえる。そのため送り迎えや買出しのための日常的なガソリン消費量は相当アップする。 田舎の車は小回りの利く軽のトラックやバンがオススメ。維持費が安いし、未鋪装道路を走れるし、大きな荷物が積み込める。 |
通信費 | ネット環境が整い気軽にメールを使える田舎はまだまだ少ない。遠くに移住した分、家族みんなが電話・ファックスを使用する機会は増える。プラス各自の携帯使用料が。 |
AV及びIT機器 | 機器のトラブルに対応できる専門店が近くにないため、メーカー等に発送・修理を余儀無くされる場合がある。 新規購入の場合も、都市部では当り前のディスカウントショップや量販店は近くには無いため、価格を較べてより安い商品を選ぶことができない。 |
光熱費 | 山間部など標高の高い田舎の冬には暖房は必需品。地域によっては秋中旬から薪ストーブを使い始めるため、相当量の燃料代の出費が必要になる。 |
用具費 | 田舎暮らしに欠かせない道具。本格的にやらないまでも、最低これぐらいは揃えたい。 菜園用のくわ、かま、フォーク、万能挟みなど。家周辺のメンテナンス用のスコップ、つるはし、ネコ車など。日曜大工用のノコギリ、カンナ、ノミ、カナヅチなど。 道具の数が増えれば管理も大切。これらの道具を整理・格納する物置き小屋があれば理想的。 |
項目 | 田舎暮らしで出費が減るのはココ! |
交際・娯楽費 | 都会での会社帰りの一杯や仕事の打ち上げ宴会等の、付合い出費が無くなる。田舎でも冠婚葬祭、自治会費などある程度の出費はあるが、これは田舎暮らしための潤滑費といえる。 シネコンもパチンコ屋も無いが、視界360度が自然のテーマパーク。暮らす人の創意工夫で無料のエンターテインメントが楽しめる。田舎には「何にもしない」娯楽もあるのだ。当然、家計簿から「夫の小遣い」の項目も自動的に消滅する。 |
食費 | 外食が無くなる。わざわざ車で出かけるレストランより、我が家のテラスで庭で、家族と仲間と。 自家菜園や直売所、近所からの差入れなどで新鮮な食材を安価に豊富に調達できる。 |
衣料費 | デパートへもブティックへも相当に離れているので、衝動買いせずに無駄な出費が押さえられる。 オススメの田舎人のワードローブは木綿のチノパンとTシャツ。寒くなったらフリースを重ね着しよう。田舎のファッションは、あくまで動きやすく丈夫で清潔に。 お気に入りのスーツを一着確保しておくこと。田舎暮らしといえども冠婚葬祭では社会的ルールをわきまえる。 |
文化・教養費 | 地方の公共施設は案外充実している。まず図書館。都市部の本屋で購入しなくても無料で読めるし、郷土の本も充実。最新刊が無い場合は要望すれば購入してもらえる。 地元の市や町が開催する○○講座も、民間のセミナーと比べて断然安いか無料が多い。それに地域色豊かなテーマも魅力的。 |
さて、ガイドの田舎暮らし8年間での体験的経済事情。
田舎暮らしは金じゃないといっても、やっぱり収入と支出のバランスは大切です。都会と比べれば、ほとんどの人が収入源となるのは当り前。それをやりくりするのも田舎暮しでの腕の見せ所です。肝心なのは「田舎で何をしたいのか」という、移住前のワクワクした初心を忘れないこと。
山の田舎が、海の田舎が、あなたを待っています。夢をかなえる、あなたにピッタリの「第二の故郷」を見つけよう!
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【次回予告】失敗しない田舎暮らし/付合い編です、お楽しみに!