田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

~田舎に住む 田舎暮らし/その決断7

夢いっぱいの田舎暮らしには厳しい「現実」も待ちうけている。田舎移住実現までには、「決断」しなければならない事柄がいっぱい。ガイドがオススメする、快適な田舎暮らし実現のためのステップ術。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

街からあこがれの田舎へ。

しかし移住実現までの行程には、「決断」しなければならない事柄がいっぱい。あこがれと夢だけではなく、周到な計画と勇気ある判断力が重要です。そこで、ガイドがオススメする快適な田舎暮らし実現のためのステップ術。

今回の決断は「田舎に住む」です。

↓決断シリーズ バックナンバー↓
【第1回】田舎暮らし/その決断1 会社を辞める
【第2回】田舎暮らし/その決断2 妻を説得する
【第3回】田舎暮らし/その決断3 家族(子供・親)を説得する
【第4回】田舎暮らし/その決断4 居住地を決める
【第5回】田舎暮らし/その決断5 続/居住地を決める
【第6回】田舎暮らし/その決断6 準備・手続きをする
【第7回】田舎暮らし/その決断7 田舎に住む
【第8回】田舎暮らし/その決断8 郷に入れば郷に従う
【第9回】田舎暮らし/その決断9 起業・就職する
【第10回】田舎暮らし/その決断10 子供の教育を考える

田舎での近所づきあい

現実の田舎暮らしで気になることといえば、ご近所づきあい。

地元の人々との付合いは、暮らし始める前の挨拶回りから始まります。住宅の建築工事前に隣近所への騒音等の迷惑の挨拶をしておくことが肝心です。工務店にまかせっきりではなく、できるだけ一緒に廻ること。

移住世帯が複数まとまった場合、公民館等で顔見せの交流会が開かれることがあります。ガイドの私もココで田舎デビューを果たしました。一気に隣近所の情報が集められ、酒を酌み交わすことで本音もチラホラ。自己紹介の挨拶が、ファーストインプレッションを決めます。

田舎では共同作業は当り前です。定期的にある草刈り、地区の記念碑やお宮など掃除、子供会のイベントや地域祭の打合せなど。こうした行事の後は、ほとんど懇親会(飲み会)になり地元の人と直接会話できる良いチャンス。こうした場でイザという時頼りになる、地元の人やお隣さんと親密になっておくことが大切です。

特技を地域のために活かす

都会で培ったきた自分の特技や趣味をアピールすることも重要なことです。田舎では趣味や文化的なことをやろうとしても教える人が少ない。パソコン、茶・花道、焼き立てパンづくり、ピアノ演奏など、一定レベルの実力を持っているなら、地域文化のブラッシュアップを手伝いましょう。一人から始める田舎貢献ですね。

さまざまな当番が回ってくるのも田舎暮らしの宿命です。回覧板を回す、区費や寄付などを集める、広報紙を配る・・・この役が順番に回ってきます。ガイドの私にも10年目にして遂に班長役が!(女房にまかせっきりですが)ここで役立ったのがコンピューターです。これまで手書きだった様々な文書を画像処理ソフトで、移住者が増えた地域の住宅地図をベクトルグラフィックソフトで、スッキリきれいに作成。地元の人から真面目な顔で「先生!」なんて呼ばれたりします。

田舎のファッションを決める

田舎暮らしはジーンズとTシャツでOK。動きやすいし汚れても気にならないし、実用的なこの上下さえあれば大丈夫と思っている人。これは勘違いです。

ガイドの私が移住者として始めて紹介された町内の交流センター。都会然とした気障に見える服装は止めようということで、夫婦揃ってカジュアルなジーンズで出席しました。異変に気づいたのは会場に入ってから。居並ぶ地域の古老、重鎮の面々。ほとんどがジャケット着用で、中にはスーツの人も・・・しまった!田舎暮らし最初の失敗でした。

地域の行事を大切にする田舎だからこそ、親しき仲にも礼儀あり。子供の学芸会やPTA、地域の記念式典、知人の結婚式など、ここぞという時にはピシリと決めなければいけません。夫婦それぞれ一着づつ、冠婚葬祭用の「キメ服」を準備しておくこと。

田舎グルメになる

「美味しく安く新鮮な“食”を楽しみたい」。田舎暮らし希望の上位にランクするこだわりですね。
田舎には全国区ではないが、そこで暮らすことで発見できる嬉しい味があります。新鮮な旬の食材、地元に残る昔ながらの料理法、そして都会では味わえない素朴な接客サービス。

グルメ情報の収集のために、まず町村の役場を訪ねましょう。商工観光課、商工企画課といった関連窓口で、特産品紹介などのパンフレットが貰えるはずです。最近では道の駅や特産品直売センターなど町村営の販売所が多数出店してますので、現物はそこで確認できます。

地域の商工会や青年会の会員と友だちになることも情報収集のポイント。彼らの会議や集まりはほとんどが宴会がセットで、料理自慢の居酒屋やレストランを体験的に知っています。また、業種の違う人たちが集まるわけですから、それぞれの立場での地元の味に対するウンチクも持っています。

ガイドの私は、交流の場として時々自宅を解放。漁師のMさんが港直送の魚をかつぎ込む、鍋奉行のAさんが料理を仕切る、農家のS君が泥付き野菜を差し入れする、食べて話して、そのまま行きつけの居酒屋に直行する...おかげさまでグルメ三昧です。

さて次回は、「田舎暮らし・その決断8/郷に入れば郷に従う」です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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