※「窓掛け」って聞きなれない言葉かもしれませんね。カーテンやブラインドなど窓回りにしつらえるものの総称を「窓掛け」「窓装飾」「ウインドウトリートメント」などと呼びます。ここでは「窓掛け」と呼ぶことにしていきます。
部屋を快適にするための窓
まわりが素敵な景色ならば、こんな風に窓を大きくとると気持いいですね。掃きだし窓なのでテラスへの出入りもできます。 |
- 部屋に光を取り入れる(採光)。
- 部屋に風をとおしたり新鮮な空気の入れ替えをする(通風や換気)。
- 外の美しい景色や庭を眺める(眺望)。
- 人の出入りやモノの出し入れ。等
窓は壁に比べて防御力が弱い?
壁に穴を開けたものが窓ですから、そのために、壁が持っている性能を損なう場合もあります。窓を設けたことによるデメリットは、壁と比べると- 室内の熱が逃げやすく、外からの熱が入りやすい。
- 室内の音が漏れやすい、外の音が聞こえやすい。
- 火災があった場合の防火性に劣る。
- 外部からの侵入者に入られやすい。
- プライバシーが損なわれやすい。等
このようなデメリットを補うために、高性能の窓ガラスを用いる、雨戸やシャッターをつけるといった工夫もありますが、室内では窓掛けによっても窓のデメリットを補うことができます。窓掛けを計画するときは、デザインだけでなく、窓のデメリットを補い、窓を設けた目的をさらに生かせるようにすることが大切なのです。
それでは、次ページで、窓掛けの役割について考えていきましょう。