建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

建て主と建築家をつなぐ! 住宅プロデューサーの本

建築家ガイドの坂本が書いた『こんな“いい家”がつくれる』がPHP研究所から発売されました。テーマはズバリ、住宅プロデューサー。建て主と建築家をつなぐプロデューサーの仕事を現場からレポートします。

執筆者:坂本 徹也

『住宅プロデューサーを上手に使えば、
こんな“いい家”がつくれる』で
家づくりに対する既成概念がガラリと変わる!



『こんな“いい家”がつくれる』
坂本徹也著/PHP研究所刊


建築家ガイドの坂本が書いた『住宅プロデューサーを上手に使えば、こんな“いい家”がつくれる』がPHP研究所から発売されました。
テーマはズバリ、住宅プロデューサー。いま活躍している住宅プロデューサー14人に取材し、その仕事のやり方と家づくりへの思いについて書いたレポートです。住宅プロデューサーといえば、建築家と建て主とをつなぎオーダーメイドの家づくりを推進している人たちのことですね。

その内容はざっと次のとおり。



はじめに---建築家の独りよがりが二の足を踏ませる
住宅プロデューサーの登場は必然?

第1章---家づくりのナビゲーターたち
個人で住宅プロデューサーまたは建築プロデューサーを名乗り、それを生業にして実績をうち立ててきた人たちがいます。
それは、建て主一人ひとりと向き合い、建て主の人間性や人生観といったものを知ることで家づくりのコンセプトや建築家選びに反映させていくというやり方。システムではなく、人間対人間の対話の中から解答を探るという姿勢に共感できる人にはおすすめといえそうです。

自分探しの旅から一緒に始める
 【山本卓男/ヒューマンクリエーション】

あなたに一番合った建築家を選ぶ
 【大内昌弘/建築プロデュース研究所】


第2章---建て主と建築家をつなぐ場をフルに使おう!
いろんな分野から、住宅プロデュース業への参入の動きが起きています。
住宅関連業からの参入もあれば、経営コンサルタントや編集業といった、まったくの異分野からの参入もあります。ほとんどの場合が、いままでの住宅建築業界に不信感や疑問を感じて「自分ならこうやる」という理想を掲げているところといえそう。
しかしそれぞれやり方も思想も違うので、主宰者の考えをよく聞いてから自分に合ったところを選びたいものです。

家づくりのトラブルを解決する
 【【家・夢工房】

建築家とお見合いができるシステム
 【ザ・ハウス】

建築家のつくったプランを買う
 【プロトハウス】


第3章---設計コンペで建築家を選ぼう!
第2章と第3章の違いは、設計コンペに積極的かどうか。
設計コンペは複数の建築家のプランから選ぶことで納得感が高いともいえますが、逆に素人判断で選ぶことの弊害も指摘されています。最終的には人柄で選んだという建て主も多く、それならプランなど必要ないではないかという意見もあります。
しかしながら、ズラリと並んだプランを見るのは壮観だし目に楽しい。名もない若手がデビューするチャンスもある。設計コンペは、それを使う側、つまりあなたの建築への思いと理解度によって、素晴らしくも陳腐にもなるシステムなのです。

手取り足取りの一貫サービスが魅力
 【ザウスコミュニケーションズ】

建築のプロだからできるスキのない家づくり
 【ベースメント】

大手がバックにいる安心感
 【リビングデザインセンターOZONE】

ネットの設計コンペで建築家を選ぶ
 【建築Web.com】

建築家選びから完成引き渡しまでをフォロー
 【ウィークエンドホームズ社】


第4章---コーポラティブハウスに住もう!
建築家と家を建てたいのは山々だが、土地を持たない者にとって都心に一戸建てを建てるのはちょっとむずかしい。その傾向は今後ますます強くなっていくことでしょう。
そんなとき第三の選択肢がないかといえば、じつはある。それがコーポラティブハウスです。コーポラティブハウスは集合住宅ですが、一歩室内に入ればそこはまるで一戸建てと 変わらない。土地を買って自分だけの空間を独占するのが無理なら、建物の一部を買ってそこに自分だけの空間を実現するというのは、これからの日本では現実的なやり方かもしれません。

ネットを使って探す
【アーキネット】
【ゼロワンオフィス】
実績重視で探す
【ヘキサ/都住創】
【都市デザインシステム】

おわりに
家づくりは自分探しの旅/よい建築家はどこにいる

言ってみれば、私がガイドとして取材を続けてきたものに新たな何社かを加えてコメントを充実させた本というわけですが、住宅プロデューサーそれぞれが建てた家というのも写真入りでかなり入れましたし、それを設計した建築家たちもコメント入りで紹介しています。
私としては、これから家づくりを始めようという人が最初にどこに行けばよいか、建築家を選ぶにはどんな「道」があるのかが読み進むうちに見えてくるような構成にしたつもりです。

私の本の特徴といえば足で稼いだ濃密な取材と、取材対象者のコメントをできるだけ正確に再現し伝えていくというスタイルですが、それはこの本でも変わりません。
住宅プロデューサーたちは、いずれも彼らの話し方や本質的な性格、コメントの熱さや感情的な部分をそのまま出す形で登場しています。もちろん彼らがめざす家づくりの理想や、ビジネスとして実践しているシステムというところにも触れていますが、やっぱりどんな人がそれをやっているのかが肝心なところ。

システムを比較したり一番安上がりなところはどこかを探す選び方もあるでしょうが、それ以上に重要なのは「この人となら!」と信じてまかせられるかどうかだと思うのです。その意味では、手前味噌ですが「画期的な1冊」といっていいと思います!


『こんな“いい家”がつくれる』の出版を記念して、
読者のみなさん5人にプレゼント!


●ご希望の方は、住所、氏名、年齢、どんな家づくりをしたいか、
 サイトの感想を書いてメールにてお申し込みください(応募は1回限り)。
 メールの件名は「住宅プロデューサー本・プレゼント」とし、
 architect@im.allabout.co.jpまでメールでご応募ください。

当選発表は当選者の方のみにメールでご連絡いたします。
応募〆切は、平成15年12月30日(火曜日)24時まで!

たくさんのご応募をお待ちしております♪

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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