冬の暖房は、器具を上手に使い分けて

リビングでは、床暖房とエアコンをうまく使い分けています
リビングルームでの暖房は、主に床暖房を使っています。ただし、ヒートポンプ式床暖房は立ち上りに多少時間がかかるので、朝は起床時間の前からタイマーでエアコンを動かし、部屋を軽く暖めてから床暖房を運転しているとのこと。 昼から夜にかけては床暖房を使い、夜は就寝の一時間くらい前に床暖房の運転は止めてしまい、寒く感じる場合にはエアコンを使っているそうです。 暖まったり冷めたりするのに少し時間のかかる床暖房と、すぐに温風で暖まるエアコン。それぞれの特長を上手に活かした使い方ですね。

寝室ではエアコンも使いますが、夜中から翌朝6時頃まで、主に電気のオイルヒーターを使っているそうです。 建物の断熱性が高く、簡単には室温が下がらないことに加え、設定した温度になるとヒーターが自動的にオン・オフされ、実際の運転時間は3時間くらいなのだとか。 電気ヒーターというと、電気代が心配になりますが、これも実は、割安な夜間の電気をうまく使って暖房していると言えそうです。

夏の過ごしやすさはどうでしょう?

階段
緩やかに設計されたリビング内の階段。上部に設けられた窓からの明かりや室内の空気が、階段越しに抜けていきます
「夏はエアコンと、天井に付けたシーリングファンが活躍しています」と建主。キッチンや居間・寝室は充分涼しくなるようですが、吹抜けの上部(最上階の階段室)だけは、さすがに暑くなるとのこと。
なぜかと言うと・・実は、テレスコープハウスの河川敷の風景に面した大きな窓が西向きだからなのです。
天井のシーリングファンは、室内の空気を程よく上下に循環させる役割を担っています。


そういえば、この家がなぜ、「テレスコープハウス」という名前なのか、まだお話ししていませんでした。

「家の一番奥にあるキッチンから細長いインテリア越しに、河川敷に向かった窓を通して、はるか彼方の景色を、まるで望遠鏡を覗くように見渡せること。」

これが建主の希望であり、かつ、私たちにとっても、一番大切なデザインコンセプトだったのです。 「望遠鏡のような家」=「テレスコープハウス」。 夏の西日の暑さだけは、眺めの良さと引き換え、ということかもしれませんね。

「オール電化住宅ならでは」の住み方の工夫。
気になるランニングコストは?

テレスコープハウスのご一家は、洗濯機にタイマーをセットして割安な夜間の電気で運転したり、お風呂のお湯を少なめに張って無駄を抑えたりと、結構賢く節約しているそうです。その工夫ぶりを、私たちに楽しそうに話してくれました。

気になるこれまでの電気代は、床暖房を使用する寒い季節(12~3月)で、1.5~2万円程度。他の月は1万円前後とのことでした。全てのエネルギーを電気でまかない、ガス代や灯油代はかかっていないことを考えると、戸建て住宅で、かつ、昼間も家にいることが多い家族としては、かなり安いと言えそうです。 建物の大きさや断熱性能、生活パターンやライフスタイルなどによっては、必ずしも同じランニングコストというわけにはいかないかもしれませんが、オール電化住宅ならではの使い方・節約の工夫は、きっと参考になるのではないでしょうか。そして、ランニングコストを抑えるということは、お財布に優しいのはもちろん、無駄なエネルギーを使っていないことにもなります。

5年前には夫婦二人だった建主には、今では新しい家族も増え、すっかり「自分たちの家」として住みこなしてくれていました。 私たちが5年前に設計した初めてのオール電化住宅。皆さんはどんな印象を持たれたでしょうか?
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