Aさん:自己資金で足りない分が借入額です。「この金額だったら借りられるから大丈夫」と言われて。
人任せで住宅ローンの借入額を決めるなんて、変な話だと思いませんか。ところが、上記のAさんのようなケースは、決して珍しくありません。
そのために「借り過ぎ」になってしまうケースがどれだけ多いことか……。
「家のために働く」というのなら、それもいいでしょう。しかし、「他にもお金をかけたいことがある」のなら、「借りられる額」と「返せる額」の2つの物差しを持つことをお勧めします。
【記事のインデックス】
「借りられる額」=いくら借りられるか ……1P目
年間返済額の上限を出してみよう ……2P目
「借りられる額」=いくら借りられるか
「借りられる額」を決めるとき、私たちの出番はないといっていいでしょう。これを決めるのは金融機関です。実質、「借りられる額」は、借入額の上限としての意味を持ちます。「借りられる額」の判断には、おもに、年収に占める年間返済額の割合を表す「返済負担率」を用います。
フラット35の利用条件を見ると、返済負担率は次のように定められています。