資産運用/資産運用の注意点とリスク

いつの間にか抱えた損失。一体どうしたらいい?(3ページ目)

投資で損失を抱える事態は、誰にでも起こり得ることで仕方のないことです。しかし、損失にどう対処するのかを決めず、ずるずると放置することは、投資を続けていく上で何もよいことはありません。投資成果を上げるためにも、損失にどう対処するのかをあらかじめ決めておくことをオススメします。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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投資資金にまだ余裕がある場合
 

まだ使える投資資金がある場合には、損失には次の3種類の対処法が考えられます。
お金に余裕があれば、対処法もいろいろ考えられます!

お金に余裕があれば、対処法もいろいろ考えられます!



  1. 損切りを行って、心機一転出直す
  2. 新たな資金で追加購入する(ナンピン)
  3. 損失を戒めるために塩漬けする

まず損切りとは、損失が発生している金融商品を売って損失を確定させる一方で、投資資金を回収する方法のことです。損失という痛手は負ってしまいますが、現在ある投資資金をさらに増やすことができます。さらに、損失という精神的苦痛から開放さます。

次に、新たな資金で同じ商品を追加購入(ナンピン)する方法ですが、追加購入は安い価格になりますので、前回の購入分と合わせることで、平均価格を下げることができます。たとえば、前回100円で買い、今回50円で買ったら、平均価格は75円に下がります。

平均価格が下がれば、値上がりした時に損失から早く脱却できる可能性があります。しかし、トータルでの数量は増えるため、値下がりした時にはさらに損失が膨らむ可能性もある点には注意が必要です。

最後に、塩漬けにしてしまう方法もあります。本来はもっとも避けるべき方法なのですが、投資額が少ない場合には自分の未熟さを戒めるために、塩漬けにしておいてもいいでしょう。ただし、投資資金に余裕がある場合に限ります。

欲が出るのは人間の性だけれども

ちなみに、損失を放置している人の中には、「途中利益が出ていたのに今は損失」という人がいます。利益が出ていた時に「もっと上がるかも」と欲を出し、売り時を逃してしまったという人が実に多いのです。欲張りすぎると売り時を見誤ってしまうこともありますので、事前に売るルールを決めておくことをオススメします。
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