携帯用の動画フォーマットについて
携帯電話で利用されている動画のファイル形式には、機種に依存したものから汎用性のあるものまでさまざまなタイプがありますが、汎用的なフォーマットとしては、「3GPP」と「3GPP2」という2タイプが主流です。これらについて、ちょっと見てみましょう。
■3Gってなんだろう?
携帯電話などのモバイル端末で動画は遺品サービスを利用するためのフォーマットとして利用されているのが、「3GPP」と「3GPP2」というフォーマットです。これらは、それぞれ「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という標準化団体によって定められた、国際標準のフォーマットなので、このように呼ばれています。
ところで、「3GPP」や「3GPP2」に対応した携帯電話を、「3G端末」などともいうのですね。この「3G」は「3rd Generation」のことですが、携帯端末など利用したネットワークを「第3世代の高速ワイヤレスネットワーク」といい、「3Gネットワーク」と呼んでいるのです。
■「3GPP」と「3GPP2」の違いは?
3Gネットワークには、「GSM」と「CDMA」という2つのネットワークがあります。3GPPは、このうちのGSM(Global System for Mobile communication)ネットワークに向けて開発されたものです。そして、3GPP2は世界第2位の3Gネットワークである、CDMA(Code Division Multiple Access)2000ネットワークに向けて開発されたものです。
したがって、利用する3G端末、すなわち自分の携帯電話が、どちらのネットワークをサポートしているかによって、利用できるフォーマットが異なるというわけです。なお、性能に違いがあるとうわけではありません。
■QuickTimeがベース
さて、3G端末で利用されるフォーマットの「3GPP」と「3GPP2」ですが、これらは、「MPEG-4」という規格に基づいたフォーマットです。そして、そのMPEG-4は、アップルのQuickTimeをベースにしているのです。したがって、QuickTimeプレイヤーでも再生が可能なのです。
ただし、全てのMPEG-4がQuickTimeプレイヤーで再生できるというわけではありません。実は、MPEG-4をどの規格団体が策定したかによって、さまざまなMPEG-4があるのです。詳しい話しは非常に複雑になるので避けますが、元祖MPEG-4とか純正MPEG-4はないのです。
ここでは携帯の動画フォーマットについてですので、とりあえず「3GPP」や「3GPP2」はQuickTimeをベースに開発されているということがわかればよいでしょう。詳しくは、アップルのWebサイトで確認してみてください。
余談ですが、DivXもMPEG-4をベースにしているのですよ。だからといって、QuickTimeプレイヤーではDivXの動画は再生できませんよね。このようなことは、MPEG-4の世界では枚挙にいとまがないのです。いずれ、本ガイドでもきちんと整理してみたいと思っております。
さて、今回は携帯電話ので動画利用についてご紹介してみました。今後も、携帯電話での動画利用については、ご紹介していきたいと考えています。