動画撮影・動画編集/デジタルビデオ撮影の基本

逆光のときのデジタルビデオの撮り方(2ページ目)

一般的に、撮影者は太陽を背にしながら撮るのが基本ですが、ときとして逆光で撮影しなければならないことがあります。このようなときの撮影方法を解説しました。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

逆光補正ボタンを活用する

逆光になってしまった場合は、ビデオカメラの逆光補正ボタンを利用して、逆光を補正した状態で撮影します。

■逆光補正ボタンを確認しておく

ビデオカメラには、必ず逆光補正ボタンが供えられています。そのボタンの位置がどこなのかを、まず最初に確認しておきましょう。利用しやすい位置に配置されているので、マニュアルなどを参照して確認してください。

逆光補正ボタンの位置を確認しておく


■こんなときに逆光補正ボタンを利用する

逆光補正ボタンは、次のような条件での撮影で利用します。

【通常の逆光】
太陽を背にしてしまったような、通常の逆光です。このようなときにこそ、逆光補正の効果がわかります。

【曇天での撮影】
曇天は、光りが乱反射している状態のため、太陽を背にしていなくても、空などがフレームに入り込むと、逆光と同じ状態になってしまいます。このようなときにも、逆光補正を利用してください。

【水辺での撮影】
意外と気づかないのですが、水辺も曇天同様に乱反射の多い環境です。したがって、条件によっては、逆光と同じような状態で撮影されてしまいます。このようなときにも、逆光補正が効果を発揮します。

 

逆光を積極的に利用する

ところで、逆光を積極的に利用するという方法もあります。たとえば、広葉樹の葉などを逆光で撮ると、透き通るような緑の葉を撮影できます。スチールカメラでの撮影テクニックなのですが、ビデオ撮影でも効果的な映像が撮れます。なお、葉の背景はなるべく暗くなるように選ぶと、色が映えます。

例えば、ススキの穂なども逆光で撮ると、穂の綿毛がキラキラと強調され、とてもきれいな映像が撮れます。

今回は、逆光での撮影ポイントをまとめてみました。「ビデオ撮影は光りを読むことが重要だ」といわれますが、光りを読むというのは、光りをどのように利用するかを理解するとういことではないかと思うのです。さまざまな光りの中で撮影を行って光りを使いこなしてください。

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