ヒーター・暖房機器・ストーブ/暖房器具

窓際から寒さを防ぐ「ウインドーラジエーター」

メイン暖房と併用する「ウインドーラジエーター」は、窓気をからの冷気を効率よくシャットアウトし、暖房効果を高めてくれる優れモノ!その効果を、使用リポートでお届けします。

執筆者:戸井田 園子

森永ウインドーラジエーター

森永ウインドーラジエーター

家電の省エネ性能が向上している昨今。暖房にも、省エネ機器を上手に取り入れて、できるだけ効率よく快適に過ごしたいものですね。そこで、今回ガイドが試したのは「ウインドラジエーター」。メイン暖房と併用することで、暖房効果を高めてくれるアイテムです。それでは、ご報告です!

 

暖房効率を上げるカギは「窓際」から

暖房の効率を高くするためには、熱の損失を少なくするのが一番。それでは、部屋の中で熱の損失が大きいところはどこだと思いますか? それは「窓」です!

皆さんも、部屋を暖かくしていても、窓のそばに行くと何だか肌寒いと感じたこと、ありませんか? 壁や床に比べると、ガラスはやはり一番熱を逃します。そこで、部屋を効率よく温めるには、冷たい空気が入ってきやすい窓側から温めるのが一番効果的なのです。以下のデータをご覧ください。
ウインドーラジエーターの有無による室内の温度差※上:ウインドーラジエーター無/下:ウインドーラジエーター有(メーカーサイトより)

ウインドーラジエーターの有無による室内の温度差※上:ウインドーラジエーター無/下:ウインドーラジエーター有(メーカーサイトより)

実際に窓からの冷気を遮断すると、室温が約2℃上昇するとのこと。これなら、足元の温度も上がりやすくなるので、快適な室温が維持できます。このように、窓際からの冷気侵入を防ぐ「ウインドーラジエーター」は、なかなかの優れモノと言えるでしょう。


施工の必要が無く、すぐに使える!

窓枠上に置くだけでOK。伸縮可能なので、状況にあわせて設置できます。

窓枠上に置くだけでOK。伸縮可能なので、状況にあわせて設置できます

この製品、施工が必要ないことも魅力のひとつ。窓の下に置くだけの簡単設置なので、コンセントさえあればOK。定尺タイプと、窓の寸法に合わせて伸縮できるタイプがあるので、状況に応じて選べます。

消費電力は、今回使用した伸縮タイプ(1200~1900mm)W/R-1219で、120W。8時間使用で約19円(メーカーデータによる)なので、電気代を気にせず使えるのもイイですね。

 


指先の冷たさが軽減!

このように窓の面積が大きい場合、全面に設置しないとその効果は感じにくいようです。

このように窓の面積が大きい場合、全面に設置しないとその効果は感じにくいようです

それでは、いよいよ体感を!まず最初は、机の前に窓があるため、寒さを感じやすいだろうと思い、子供部屋に設置してみました。しかし、窓が大きすぎて体感できるほどの効果は感じられず……。やはり、窓寸法にぴったり納めないと、ダメなようです。

 
PCデスク横がにある窓下の枠上にある白いモノが、ウインドーラジエーター。窓に近い左手の冷たさが軽減されました!

写真左側、PCデスク横にある窓枠上にウインドーラジエータを設置。窓に近い左手の冷たさが軽減されました!

次に、ガイドが仕事をしているPC脇でお試し。右の写真のように、床までの掃き出し窓の脇にPCデスクがあります。床暖房が入っているのですが、仕事をしていると手元、特に窓に近い左手が寒いと感じるという状況です。

通電して1時間もすると、キーボード横に置いた温度計が、最初20℃前後だったのに対し、22℃前後に上昇! 寒い日・温かい日と、何回か測定してみましたが、いずれも平均で1~2度ほど上昇していました。

測定値のとおり、実際にPCのキーボードを打っていると、ときどき感じていた手先の冷たさもかなり軽減されたと実感できました! 今までより少し低めの温度設定でも、手が冷たくならないので、ワンランク上の快適さを得るには、おすすめです。

また、ガイド宅では結露が起きないため、その効果のほどは実際に観察できませんでしたが、窓ガラスに起こる結露も、ウインドーラジエーターを設置することで、抑制が期待できるそうです。


タイマーがあればベスト!

通電が分かる「LEDインジケーター」がついていますが...やはりタイマーが欲しい

通電が分かる「LEDインジケーター」がついていますが……やはりタイマーが欲しい

使っていて気になったのは、タイマーが無いこと。本体にLEDインジケーターがあり、通電されているのは分かる設計なのですが、窓枠の上に置くため、夜になるとカーテンに隠れてしまい、スイッチを入れたまま寝てしまうことが何度かありました。

手で触っても熱くない程度の温度ですし、つけっぱなしにより危険があること無いのですが、やはり人が居ない間じゅう通電してしまうのは、もったいないと感じます。存在感が無い機器だからこそ、4時間・6時間・8時間くらいの3段階で良いので、タイマーがついていると、より安心して使えると感じました。


ガイドの結論~快適さを追求できる一台!

メインの暖房機では無いため、これ一台あればOK!というアイテムではありませんが、より快適な暖房環境を整えることができるのが「ウインドーラジエーター」の最大のメリットと感じます!

本体価格は(サイズにもよりますが)約1万6000円~2万3000円と、決してお手頃価格とは言えません。しかし、既存の暖房設備や窓などの大掛かりなリフォームをすることを考えたら、導入しやすいのではないでしょうか。また、メイン暖房の温度設定を少し下げても快適さがキープできるため、節約効果も期待できるはずです。

窓際からの冷気で、寝るときに枕元が寒いとか、窓前の机で手元が寒いなど冷気でお困りの方や、結露が気になる場所などに、ぜひおすすめしたいアイテムです。

 【メーカーサイト】森永エンジニアリング

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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