子どものための死亡保障は定期保険が最適!
子どものいる家庭は、夫・妻に、子どものための死亡保障が必要です。この保障は、必要な保険金額は数千万円の高額になるケースがほとんどで、必要な保障期間は基本的に子どもが独立するまででいいという性格を持っています。こういった保障を準備するには定期保険が最適ですが、種類によって保険料がかなり異なります。まずは、定期保険にはどんな種類があるかを知っておきましょう。収入保障保険なら、保険料は
定期保険の半分以下ですむ
定期保険は、何年(20年・30年など)・何歳(55歳・60歳など)までと、保険(保障)期間が定まっている保険の総称です。いろいろな種類がありますが、利用できる保険としては、定期保険と収入保障保険の2種類に集約されつつあります。通常、定期保険という場合は、保険金額が変わらない保険のことを指します。収入保障保険は、保険金は分割で支払われ、受け取る総額が徐々に減っていく保険のことです。高額な死亡保障が必要な場合は、収入保障保険を利用することをオススメしています。なぜなら、保険料を抑えられるからです。
では、定期保険と収入保障保険は、どれくらい保険料が違うのか、ある通販会社の商品で見てみましょう。
■加入する人=30歳・男性、保険期間=60歳満了(30年間)、口座月払い
例1)加入時の保険金額を同じ金額にした場合
・定期保険 3600万円
……約7800円
・収入保障保険 月10万円×12カ月×30年(最長)=3600万円(最高)
……約2900円
例2)収入保障保険は保険金額が減っていくので、
その分を考慮して月額を高くした場合
・定期保険 3600万円
……約7800円
・収入保障保険 月14万円×12カ月×30年(最長)=5040万円(最高)
……約4000円
定期保険の保険料を100%とすると、例1は約37%、例2は約50%で、おおよその目安として、半分以下に抑えられることがわかります。
収入保障保険の保険料はなぜ安い?
定期保険と収入保障保険、同じ定期保険なのに、どうしてこんなに保険料が違うのでしょうか? それは、前段で簡単に触れましたが、保険金の支払われ方が下記のように違うからです。●定期保険は、いつ死亡しても、同じ金額が一時金で支払われる。
●収入保障保険は、加入してから時間がたつにつれて保険金額が少しずつ減っていき、しかも、分割で支払われる。
収入保障保険が定期保険より保険料が安い理由は、大きく2つあります。1つは保険金額が減っていくこと。その分の保険料は払う必要がないので、保険会社は保険料を安くします。そして、分割で支払うことがもう1つの理由です。保険会社は、分割払いにすると残りの保険金を運用でき、その運用益分の保険料を安くできる(というか、安くしなければいけない)わけです。
子どものための死亡保障は、子どもの成長に伴って減っていきます。収入保障保険は、自動的に保障額を減らしていってくれるので、見直しの手間が省けるうえ、保険料も安く、理にかなった保険といえます。
ただ、保険金額が減っていくのは、どう考えても不安という人は、保険料は収入保障保険より高くなっても定期保険を利用してください。保険は「安心」のために加入するものであって、保険に入ることで「不安」を抱えてしまっては意味がありませんから。
なお、収入保障保険は、保険金額が少なく、保険期間が短い場合は、加入できない商品もあります。その場合も、定期保険を利用してください。