2月9日、ブルームバーグは「東南アジア初の高速鉄道の整備を計画しているベトナムは、総額560億ドル(約5兆円)のプロジェクトの主な契約者として、日本の企業グループを選択する見通しだ」と伝えました。記事によると、住友商事と三菱重工業が率いるグループと、伊藤忠商事と川崎重工業などで構成するグループが指名を争っている、とのことです。

この他、ブラジルや中国など、世界各国で鉄道投資がブームになっています。アメリカでは、ウォーレン・バフェット氏が鉄道大手のバーリントン・ノーザン・サンタフェを340億ドルで買収したことも記憶に新しいところです。まさに、鉄道新時代の幕開けといえるでしょう。

さて、それでは世界の「鉄道株」とはどのような銘柄があるのでしょうか。
  1. Union Pasific30,807M USD
  2. 東日本旅客鉄道26,211M USD
  3. NORFOLK SOUTHERN17,089M USD
  4. CSX Corporation16,687M USD
  5. 東海旅客鉄道15,768M USD
  6. Kuehne & Nagel International10,909M USD
  7. 西日本旅客鉄道6,843M USD
  8. 小田急電鉄5,981M USD
  9. 阪急阪神ホールディングス5,890M USD
  10. 近畿日本鉄道5,730M USD
  11. All America Latina Logistica5,571M USD
  12. Toll Holdings5,178M USD
  13. 東京急行電鉄5,134M USD
  14. 東武鉄道4,581M USD
  15. Groupe Eurotunnel4,459M USD
(金額は直近時価総額をUSドルで表記しています)

厳密には他業種に分類されている銘柄でも鉄道会社があるので、この順位がすべてではありませんが、鉄道業種に分類される世界のトップランカーで、15社中8社が日本の鉄道会社となっているのが特徴的です。

今、話題になっているのが新幹線やリニアモーターカー等の超高速鉄道投資でしょう。ブラジル、ベトナム、中国での受注合戦では、新幹線システムが非常に有利と言われています。ただ、世界全体の流れの中で、広く「鉄道の時代」になっていると考える時、狙い目となる銘柄は必ずしも「新幹線銘柄」だけではないと考えます。たとえば、ローカル路線の鉄道会社が仮に割安に放置されているとしたらどうでしょうか?新幹線ブームの次には、地域密着型の鉄道会社が見直される局面が来るかもしれません。意外にも、足元の身近な銘柄の中に、掘り出し物が眠っている事もあります。報道で話題となる銘柄だけでなく、広く「鉄道関連銘柄」として再度投資候補先を丁寧に見直していく必要がありそうです。

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