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東京外国語大学(4ページ目)

国公立の外国語大学は大阪外国語大学が大阪大学と統合され、今は東京外国語大学と神戸市外国語大学の2校しかない。他には、外国語学部を持つ大学は数校あるが、専門の単科大学として東京外国語大学の果たす役割はさらに大きくなるだろう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

東京外国語大学の入試内容

センター試験は、国語(100点)、地理歴史(50点)、公民または理科(50点)、数学1A(50点)、外国語(200点)で450点。2次試験は2教科で、外国語150分(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語の中から1科目を選択。100点)、地理歴史60分(300点)となっている。以上、センター試験と2次試験の合計、850点で合否が決められる。

2009度の合格倍率(受験者数÷合格者数)は、前期で平均2.6倍、後期で2.9倍。前年度に倍率が低かった専攻課程に受験生が集中する傾向があり、欧米関連の言語より、東南アジア系の言語の倍率があがったりする。

東京外国語大学の入試英語

2次試験の外国語では、ほとんどの受験生が英語を選択するだろう。この300点の比重が大きい。その難解さは、東京大学とはまた違ったものだ。英語の問題の数は全部で、6問ある。

  1. 記述総合問題 60点
  2. 長文空所補充問題 50点
  3. 長文に文を選んで挿入する問題 40点
  4. 自由英作文 80点
  5. ヒヤリング 45点
  6. ヒヤリング 25点

指導した中では、特に4番の自由英作文が問題だろう。配点も高く、難易度も高い。英語が文法的に問題なく書けるだけではなく、自分の意見も求められているからだ。論理的な英文の書き方を練習する必要があり、添削は必須。模範解答例は東京外国語大学HPに掲載されているので、必ず参照してほしい。

東京外国語大学の入試世界史

問題は2問と少ないようだが、記述式となっている。教科書中心に基礎知識を勉強し、資料集にも綿密に目を通しておくように。特に18世紀以降の近現代史には重点を置いておこう。特に、民族運動と運動家は綿密にまとめておく。山川出版の世界史問題集などがいいだろう。
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