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投資型年金の使い道

これから投資型年金の加入を考えている方にQ&Aの形で、その特徴をご案内いたします。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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もともと変額年金という名称でしたが、投資信託を使った運用を行うということで「投資型」と呼ぶ商品も販売されています。

投資型年金に魅力はあるのか?

ガイドとして魅力ある点が見いだせればメリットは・・という形でご案内いたしますが、運用環境が最悪となってしまった、ここ数年ですっかり魅力の無くなってしまった感があります。とはいえ、全く使えないわけではありません、客観的に、Q&A形式でご案内します。

Q1:この商品は払った金額を下回ることはないんですか?

A1:そもそも、投資という名称があるようにお金が減るリスクのある商品です。
下回らない商品は、元本確保型とか、元本保証型という商品を選択すれば支払ったお金を受け取ることができます。ただし、これは中途で解約をせず、契約時に決められた年金額を毎年、満期まで受け取った場合です。中途解約した場合、元本は保証されません。

また、元本確保型は基本的にはリスクの無い商品なので、増える可能性も非常に低いという認識をもっていた方がよいです。

Q2:この商品はどこで加入すればよいのですか

A2:現在は、銀行や保険ショップ、保険代理店、などで加入できます。

Q3:どんな人が加入しているのですか。

A3:まとまった金額をもっている方が対象になります。定年退職した方の退職金の行き先にということで、銀行窓口などで進められるようです。

Q4:相続の対策に使えますか

A4:昨年末に発表された税制大綱では今年4月以降に加入した投資型年金保険の税制優遇措置はほとんどなくなります。もともと一時金で受け取らず、何年かに分割して受け取るため、受け取る権利(年金受給権)の相続ということでかなり税金が抑えられるという効果(税制優遇)がありましたが、それがなくなる予定です。

相続「税」対策の効果は薄れてしまいますが、相続対策としてはまだまだ有効です。投資型年金はあくまで保険です。したがって被保険者が亡くなれば保険会社から死亡保険金が支払われます。
そして、死亡保険金は受取人固有の財産としてみなされるので、遺産分割の対象にはなりません。したがって自分の財産を誰に渡すかということを事前に決められます。
さらに、投資型年金のよいところは加入の際、医師の審査や、告知がないことです。健康状態に関わらず加入できるのです。高齢になって重い病気にかかっている、既に病気の経験があるなど普通の生命保険に加入できない人にとって計画的な相続対策に一躍買います。

サブプライム、リーマンショック、デフレの影響で個人年金の年金額が半減してしまった人も少なくないでしょう。現在投資として魅力があるかどうかは個々の判断にゆだねます。

口座を持っている銀行に行くと、勧められることもあると思いますが、どんな目的でいつ現金化する必要があるのかなど、しっかりとした計画をもって加入することをお勧めします。

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