仏壇の種類
仏壇は、金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇に分けることができます。見た目だけではなく材質、製造過程、個人的な主観による違いなどがあり、どれが良いかは一概に言えません。最大のポイントは、毎日手を合わせることができるかどうかという点。仏壇を通してご先祖や仏様に感謝と敬意を表し続けていくことが大切です。■金仏壇
伝統的な金仏壇の内陣は、各本山の内陣を模して造られています
白木に漆を塗り、金箔や金粉が施された仏壇のことを総称して「金仏壇」と言います。古くから仏教が盛んな地であること、城下町であること、産業が発展している地域であることなど、諸条件が揃った地域では仏壇の製造が盛んに行われるようになり、現在は京都、彦根、金沢など十五か所が「伝統工芸品」として経済産業大臣より指定されています。価格は数万円から数千万円までさまざま。主に、金箔、漆、金具、彫刻、主材、蒔絵の品質によって価格に差が出ます。
■唐木仏壇
唐木仏壇では木目が強調されます
唐木仏壇に使用される木としては、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)がよく知られています。重くて硬く、半永久的な耐久力があります。価格は木材の使われ方によって大きく違い、総無垢は最も高く、芯材に対して四方練り(四方からの貼り合わせ)、三方練り、二方練り、前練りというように、使用する量が減ると安価になります。木目を転写して貼り合わせる工法が最も安価になります。
■家具調仏壇
モダンなイメージの家具調仏壇。こちらは八木研の商品、極みシリーズ「山波」
近年の売れ筋は、現代の生活様式に合うタイプの家具調仏壇です。インテリアや他の家具と調和しやすいように、機能やデザイン芸術性の高い仏壇が数社から製造・販売されています。最近ではシステム収納型仏壇も登場しています。