中目黒の街並みに溶けこむタイ料理店

もう10年以上も前のこと。“タイ料理を食べたことがないんだけど、渋谷近辺でどこかいいお店はない?連れて行ってよ。”友人にそう言われ、私が選んだ先は中目黒の「イムアロイ」だった。

空芯菜の炒め物
「パックブーンファイデーン(空芯菜の炒めもの)」はしゃきしゃきっとした空芯菜に絡む濃厚な味が印象的。
中目黒といえば、洗練された店が立ち並ぶなかにホッとするような庶民的な店が混在する、刺激と安らぎをあわせもつ街。

イムアロイはエントランスから店内に至るまで、そんな中目黒の街並みに溶けこむ、妙に落ち着く雰囲気があった。タイ料理を初めて口にする友人にとっては、店内の雰囲気もかなり重要。異国の空気を漂わせながらも、友人宅にでも訪れたような空気をも匂わせる店内では、きっと心地よい時間を過ごせるのではないだろうか。そう思い、この店を選択した次第。もちろん、味も申し分なかったと記憶しているけれど。

ラープ
こぶみかんの葉がふんだんにはいった「ラープ ガイ(鶏ひき肉のサラダ)」は辛味、甘味、酸味、コクのバランスが絶妙。鶏肉の皮の脂かげんやたたき具合もいい。
イムアロイの料理を口にした友人の感想は、ズバリ“辛さと甘さ、酸味のバランスがかなり好み”とのこと。(ちなみに、友人は辛さに対してはあまり免疫がなかったのではないかな。)

当時のイムアロイの料理は、辛さがビシッと効いた本格派。それでも友人がその味をすんなり受け入れられたのは、辛さを支える他の味たちの調和がよいので、まろやかに感じられたのではないだろうか。

さて、イムアロイの料理を口にした友人の行く末はというと、魅惑の世界へようこそ!とばかりに、タイ料理にはまっていったことはいうまでもない…。