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ショコラティエ・ミキ(千歳烏山)(2ページ目)

ここ数年、日本のショコラのレベルは確実に上がっており、世界のトップと肩を並べられるお店も実際に存在します。その筆頭とも言えるのが、千歳烏山にある「ショコラティエ・ミキ」。

執筆者:来栖 けい

定番のボンボンショコラは、「ナチュラル」、「コニャック」、「カプチーノ」、「ビター」、「カシス」、「ミントレモン」、「キャラメル・ローズマリー」です
(この他に季節限定で登場する一品もあります)。

ナチュラル」は、Mの文字が入った最もシンプルな一品で、ナチュラルなカカオの風味が魅力。ビター感はそれほど強くありません。途中からキャラメルチックなやさしい香りも舞い上がり、とてもクリアな余韻を響かせてくれます。

コニャック」は、じわじわと膨らむ高貴な香りにくらっ。尖った印象は微塵もなく、鼻腔を心地よい熱で覆ってくれます。コニャックを使用しているとは思えないほど自然なテイストで、舌触りも非常になめらか。

カプチーノ」は、挽きたてのキリマンジャロブレンドを使用していで、香りがとても上質です。このコーヒーの芳しさとショコラのビター感の重なり合いには思わずうっとり。奥行きのある苦みが特徴の一品ですが、余韻は非常にナチュラルですね。

ビター」は、その名の通り気品溢れるビターなテイスト。余韻もビターで、
香りの持続性が抜群です。ビターガナッシュでカシスのコンフィチュールをサンドした“カシス”は、カシスの香りがとにかくスゴイ! この上なく華やかで、ショコラのビター感と一体になると、とても色っぽいテイストが生み出されます。

ミントレモン」は、ショコラティエ・ミキの特徴が最も明確に伝わってくる一品。口に含むと、ミントとレモンの香りは同じくらい主張するのですが、その加減が実に絶妙。強すぎず、ふわっと繊細に盛り込まれており、あとほんの少しでも弱かったら特徴のない一品になってしまう……、そんなギリギリの勝負をしているんです。

軽やかに香らせながらも、ミントとレモンの持ち味を最大限に食べ手に伝えるその技術は圧巻です!ここに使われているミルクショコラ自体、にごりのないテイストではありますが、ミントとレモンの爽やかな香りによって、余韻はキリッとシャープになり、ミルクショコラとは思えないほどの完成度の高さを実感させてくれます。まさに「女性が作ったショコラ」。

キャラメル・ローズマリー」は、ミルクショコラやキャラメルのやさしい風味の中で、フレッシュローズマリーが繊細に香る一品。ショコラが口の中にとどまっている間よりも、形がなくなったまさにその瞬間に、ローズマリーのフレッシュ感をフルに感じることができます。よって、ミルク&キャラメルといった重くなりがちな構成でも、余韻は非常にクリアなのです。

以上のように、どの一品も一言で言えば「ナチュラル」。このナチュラル感こそが最大の魅力と言えるでしょう。ボンボンショコラ以外でも、「スペイン産オランジュのチョコレート掛け」(大300円 小260円)は、ぜひとも購入したい珠玉の逸品!

【店舗情報】
住所:東京都世田谷区南烏山4-9-11 第2アベニューハウス111号
TEL:03-3300-1277
営業時間:平日 11:00~19:00 土曜日:12:00~17:00
定休日:日曜日・祝日 
Yahoo!地図情報
京王線千歳烏山駅より徒歩約3分
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