スイーツ・デザート/スイーツ専門店・パティスリー・洋菓子店

パティスリー・サダハル・アオキ・パリ(丸の内)(3ページ目)

パリに本店を構える青木定治氏が2005年3月にオープンさせた日本初のブティックです。プティ・ガトーはもちろんのこと、焼き菓子のおいしさがとにかく秀逸!

執筆者:来栖 けい


複雑!

ヴァランシア
スペシャリテの「ヴァランシア」(700円)。
抹茶以外では、1996年のシャルル・プルースト杯味覚部門で優勝を果たした「ヴァランシア」(700円)が有名。オレンジとナッツが織り成す魅惑的な味のハーモニーに、思わず絶句の一品です。

全体が6層ほどに分かれているのですが、白、茶、黒…、色の濃淡が非常によく表現されていて、ショーケースの中でもひと際目を惹く存在。嫌でも買いたくなってしまうはずです。

細かく見ていくと、上から順にコンフィチュールベースの「ムース・オラランジュ」(スペイン・ヴァランシア産のオレンジを使用)、シロップを打った「ビスキュイ・ショコラ」、やさしい風味の「ミルクショコラクリーム」(ヘーゼルナッツがゴロゴロ入っている)、濃厚な味わいの「プラリネクリーム」、深い芳しさを持つ「フィヤンティーヌ・プラリーヌ」、ネチッ&しっとり、風味豊かな「ヘーゼルナッツのビスキュイ・ダコワーズ」。そしてトップには、金柑を使った美しい飴細工のデコレーション。


ヴァランシア
非常に奥の深い一品です!
最大の決め手はやはり「ムース・オランジュ」。口に含むと、シュワッと軽い口溶けとともに訪れるオレンジの濃縮された甘み&爽やかな香りが、他のすべてをやさしく包容。そして、ザクッ、サクッ、しっとり…、幾重にも重なるナッツの濃厚な香ばしさと、複雑かつ重厚な味の余韻をつくり上げるのです。「ビスキュイ・ショコラ」が双方を繋ぐクッション的役割を果たし、程よく香るコニャックの風味によって、味の一体感と奥深さ、さらにはどっしりとした風格が生み出されます。割合的には「ムース・オランジュ」の部分が最も多いのですが、風味上、それ以外の部分(すべてナッツ系)は1セットとして考えられるので、味のバランス的には一点の曇りもありません。オレンジとナッツがベストバランスで調和しながら、またとない幻想的な味を食べ手の脳裏に焼きつけてくれます。「味覚に訴えかける味」とはまさにこのこと。


次ページは、傑作パウンドケーキについて。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます