涙が女の武器になる時代の終焉
男と女の性差が名実ともになくなっている時代。涙で女の弱さをアピールする時代は終わった? |
そう確信した事件があった。
つい先日、今をときめく20代の超人気俳優にインタビューした時のこと。作品にからめて、「恋心が冷める時は?」という質問をすると、彼は「大げさに泣かれた時」と即答した。いわく、「女の涙は武器で絶対的であるからこそ、泣くことはズルい! 女のしたたかさを感じてしまう」というのだ。
「女の子に泣かれた時の男の困惑ぶりを考えてほしい。ケンカの非がどちらにあろうと、女の子が泣いたとたんに、男が悪いっていうコトになっちゃうじゃん。
もし、泣かれたら、どう対応していいかわからないし、慰めると余計に泣くから、放っておく」。
放っておくって……。一瞬、ドライだな、冷たいなと思ったものの、気持ちはわからないでもない。
基本、自分のことで精一杯な男性に(女性もだけど)、特に若い男子に、女の涙なんていう重罪(時にが受け止めきれるわけがない。
思うに、男も女も自分のことで精一杯で、どんどん身勝手になっている時代。
人の涙を受け止められない人が増えている。
だから、一昔前のように、女の涙は武器になるわけがない。
とはいえ、男の多くは、実際に女の涙に籠絡されているのも事実である。
では、いったい、どんな涙が男を萎えさせるのか、どんな涙が愛を深めるのか?
次のページから検証してみます。