ビールでもテイスティングが行われています
テイスティングと聞くと、ワインを思い浮かべますが、ビールにもテイスティングがあります。ビール会社や醸造所では、訓練を受けた専門家が、日々、ビールの検査を行っています。ビールの品評会では、ビールの官能評価能力のある審査官が審査にあたります。また、ビールに関する知識と官能評価能力が認められた人に与えられる、ビアテイスターやビアジャッジという資格もあります。一方で、私たち飲み手が行うテイスティングは、お気に入りのビールを見つけたり、味わいの違いを発見したり、ビールそのものを楽しむためのもの。難しく考えず、リラックスして、早速やってみましょう。
用意するものはこれだけ
・ ビール・ ビールの数 x 人数分のグラス
・ お水(味のついていないクラッカーやフランスパンなどもOK)
飲み比べるビール、ビールの数x人数分のグラス、口を軽くゆすぐための水を用意。今回は、異なるメーカーから出されている、同じスタイルのビールを比較してみました。 |
※ 注意点
・ タバコ、香水、香りの強い口紅は控えます。
・ テイスティング中は、おつまみは我慢。
比較テイスティングの手順
ピリッ感が印象のもの、お米とモルトの甘みが印象に残るもの、ウッディな風味が感じられるもの、と、特徴はそれぞれ。 |
ビールの入ったグラスを目線まで持ち上げて、ビールの色合い、透明度や濁り度、泡の質や泡もちなどを観察してみましょう。
2.少量の水で軽く口や舌をすすぐ
ビールの味を正確に味わうため、口の中をスッキリさせます。
3.香りをかぐ
ビールの香りには、モルト、ホップ、副原料、発酵の過程でもたらされる香りがあります。香りが弱い場合は、ビールを軽く回して香りを立ちのぼらせてもOK。ビールの香りを正確に感じ取れるのは、最初の一口目か二口目まで。その後は嗅覚が慣れてしまうので、最初に存分に香ってください。
4.口に含む
舌が感知する味覚は、甘味、酸味、苦味、塩味の4つ。ビールにはさまざまな味が含まれていますので、口中の全面に行き渡る量のビールを口に含み、口の中と舌全体でビールをしっかり味わいます。口あたり、コク、炭酸の刺激などにも集中します。
5.飲む
ビールを飲み込んだ後に口の中に残るあと味に集中します。
美味しかったですか? 一番大切なことは、自分が好きかどうかです。
~ 2番に戻って、次のビールにすすみます。 ~
6.順不同で飲み比べる
一通り終えた後は、味の違いに集中して、順不同で飲み比べます。味覚には個人差があるので、仲間と感想を言い合うことも参考になりますよ。
この方法は酔いがまわりやすいので、それぞれの違いを楽しんだ後は、おつまみや食事を取りながら残りのビールを飲むことをお勧めします。それから、寝る前にはジョッキ一杯のお水を飲んでくださいね。
次のページでは、比較するビールのポイントについてご紹介します。