東京唯一のチェコ料理カフェ
2005年に渋谷でオープン、人気を集めてきたcafe anoが2009年9月に表参道に移転しました。
新しいcafe anoは静かな細道に面した日本の家具ブランドWISE・WISE(ワイス・ワイス)ビルの1階。こじんまりした空間にヨーロッパの古い椅子が並んでいた旧店舗から一転、シンプルで現代的なWISE・WISEの家具と、素朴で気取らないチェコ料理との楽しい組み合わせを満喫することができます。
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チェコの文化を伝える場所
東京在住のチェコ人たちも集まってくるcafe ano。店内にはチェコの豊かな文化を伝える本や雑貨、映画のDVD、ワイン、アロマテラピーの精油などが多数取りそろえられています。チェコ専門情報誌CUKR(ツックル)のバックナンバーはもちろん、クルテクグッズもにぎやかに並びます。
絵本を集めた棚のなかに、私が昨年京都のブックカフェを取材したとき、オーナーが「世界でいちばん美しい絵本だと思う」と紹介してくれたヨゼフ・パレチェクの描く『人魚ひめ』を発見して思わず手にとりました。
cafe anoではチェコ語教室や、チェコ人の女性シンガーによるライブ、チェコアニメ上映会なども開かれています。モラヴィア出身、来日して10年になる女性店長のレナータさんにお好きなチェコの映画監督をたずねると、日本でも有名なヤン・シュヴァンクマイエルはもちろん、チェコの60年代を描いた『プラハ!』で人気を博したフィリプ・レンチを挙げてくれました。
次ぺージで、cafe ano自慢のチェコ料理とチェコビールをご紹介しましょう。メインの肉料理も魅力的ですが、お皿に添えられるチェコのゆでパン「クネドリーキ」はくせになるおいしさ。そして、チェコは国民一人あたりの年間ビール消費量が世界一の国。ピルスナーの語源も、チェコの都市ピルゼンに由来するのですって。