カフェ/渋谷・恵比寿・原宿・表参道のカフェ

パンとエスプレッソと…表参道(3ページ目)

東京の日常生活に寄り添う上質のバールとブーランジェリーが誕生。腕利きのバリスタが淹れる極上のマキアートにも、秘密のアイス・カプチーノ風船(?!)にも小さな喜びと驚きが。夜は食事メニューも充実しています。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

飲みものの価格は、イタリアのバールと同じように二段構え。バンコ(カウンター)で立ち飲みをする場合は、席に座っていただくよりも100円お安くなります。

國友さんはillyのノーマルローストの豆を使い、チンバリのエスプレッソマシンで抽出しています。初めて「パンとエスプレッソと」を訪れた午後、1杯目に注文したのはカプチーノ・ドッピオでした。
ドッピオにはエスプレッソが通常の2倍使われ、風味が一段と力強さを増しているのはもちろんのこと、褐色も濃くなるので、フォームミルクとのコントラストがくっきりとした、より美しいアートを楽しむことができます。(写真下右)

余談ですが、隣のテーブルに座っていたフランス人の女性二人が、私のテーブルに運ばれてきたカプチーノ・ドッピオを見て感嘆の声をあげ、そのあと自分たちでも注文していました。

砂糖を入れてから抽出する理由

「パンとエスプレッソと」で飲みものを注文する際に、必ずバリスタから訊ねられるのが「お砂糖は入れますか?」。國友さんのスタイルでは、カプチーノを抽出するときにあらかじめ砂糖を加えるのです。その理由は、最高の口あたりを実現するため。

「カプチーノは最初のひと口が最もおいしいのです。できたてのミルクの泡がぴかぴかしていますから。泡は時間とともにどんどん潰れていってしまうので、できることなら30秒以内に味わっていただくのがベストなんですよ」

砂糖を入れてから抽出をおこなうのも、そのため。できあがったカプチーノの上に砂糖をふりかけてスプーンで混ぜると、せっかくのきめ細やかでふわふわした泡を潰してしまうのですって。

もっとも、國友さんの高度な技術でつくられたカプチーノは、飲み終わるまでしっかりした泡が崩れないでいてくれるのですけれど。バリスタ自身の厳しい基準では、とにかく最初の極上のひと口を、高い完成度のままお客さまに楽しんでいただきたいのでしょう。

▼酸味と砂糖が織りなす美しいマジック

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます