カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

KURUMED COFFEE クルミドコーヒー 西国分寺(3ページ目)

西国分寺駅から徒歩1分。4フロア構成の空間を森に見立てた素晴らしいカフェがあります。美しい無垢の大テーブルを置いた地階で抽出されるのは水出しコーヒー。細部まで考え抜かれた空間で充実のひとときを。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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スイーツの写真
無料サービスのクルミ(左)と、花のかたちのクルミドケーキ(右)

クルミドケーキとくるみプリン

さて、森の中にはキノコや木の実もあれば、小さな花もあります。というわけで、5種類の香ばしいナッツを散らしたおいしいクルミドケーキは花のかたち(430円・写真上)。素材には北海道産の小麦、安心して食べられる元気な卵、はちみつ、きび砂糖が用いられています。

写真下のくるみプリンは卵不使用。クルミを牛乳で煮出して作ったプリンに、メープルシロップとナッツをかけていただきます。ドリンク、スイーツのすべてが2種類のサイズと価格で展開されていて、「小さなキミへ」と書かれている欄は子ども用。

クルミドコーヒーの写真

くるみ割り人形の秘密

店内には大きなドイツ製のくるみ割り人形(写真下)が置かれていました。ザイフェンの職人が手がけた人形ですが、ザイフェンはもともと鉱山の町で、くるみ割り人形は権力者に対するささやかな反抗のしるしでもあったと影山さんは語ります。

「くるみ割り人形は王様などの偉い人の姿につくられているでしょう? 権力者の口に固いクルミを入れて噛ませ、殻を割るという労働をさせているんだそうです」

クルミドコーヒーの写真
ドイツ製のくるみ割り人形

本物の素材を揃えて、かけがえのない時間を

明るい色彩の人形に秘められた意外な側面には驚かされますね。でも、そんなことは抜きにして、お客さまには何気なしに来店して、ごく普通に楽しんでいただきたいと影山さん。
「そして、もしもアンテナにひっかかるものを見つけたら、お気軽にスタッフに話しかけていただければ嬉しいですね」

何気ないけれど充実した時間を提供するために、クルミドコーヒーには心をこめて本物が揃えられているのです。珪藻土の壁、樹齢300年のトチの木から生まれた大テーブル、石とガラスと鉄。安価なビニールクロスやプラスティックはここにはありません。

また、クルミドコーヒーにはお酒も置かれていません。お酒の力を借りなくても、この空間でコーヒーを楽しんでいるうちにごく自然に本音で会話ができると感じていただけたら、と影山さんは語ります。

「しっかりした存在感のあるモノたちに囲まれていると、ほんのちょっと背筋が伸びて、自分も本当のことを話したいという気持ちになるでしょう?」

本物が持つ存在感は、子どもたちにもちゃんと伝わるもの。おまけにクルミドコーヒーの店内には、わくわくするような7つの秘密が隠されているのです。ここで過ごす子どもたちはなんと幸運なのでしょう。

▼子どもなら気がつく7つの秘密とは?

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