カフェ/吉祥寺・荻窪・国分寺・青梅のカフェ

KURUMED COFFEE クルミドコーヒー 西国分寺(2ページ目)

西国分寺駅から徒歩1分。4フロア構成の空間を森に見立てた素晴らしいカフェがあります。美しい無垢の大テーブルを置いた地階で抽出されるのは水出しコーヒー。細部まで考え抜かれた空間で充実のひとときを。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

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クルミドコーヒーの写真
天井が高く自然光のたっぷり入る2階席

自分の手でクルミを割りながら

かつてイギリスで使われていたというアンティークの椅子が並ぶ明るい2階フロア。やはりアンティークのパイン材のテーブルの上には、キノコそっくりの木製くるみ割り器(写真下)と、「ご自由にお召し上がりください」という言葉を添えたクルミの実が置かれています。

なぜ、クルミの実かって? それはぐりとぐらが冬ごもりのために、森の家であるクルミドコーヒーに木の実を集めてきたから!
それではなぜ、キノコ型かって? それは森に棲む小さなキノコたちが、朽ちた古木を分解して土に還すという生命の大きな循環の象徴ともいえる存在だから。

自分の手でクルミを割った体験がないという人もいることでしょう。クルミドコーヒーを訪れたらぜひ、固い殻を割って食べる楽しさをご堪能くださいね。そしてもし気が向いたら、楽しさの中に潜む世界観にも目を向けてみてください。

クルミドコーヒーの写真
キノコのようなクルミ割り器と、さまざまな種類のクルミたち

未来を秘めたクルミの実

「じつは僕の好きな食べものといえば、くるみパン、トウモロコシ、天津甘栗、フィッシュ&アーモンド。店づくりを相談したカフエマメヒコのオーナー井川さんに“全部、かじるものばかり”と指摘されました(笑)」

好きな食べものから着想を得た店づくりは、クルミという、その小さな殻の中に大きな未来を秘めたアイコンを決定したことで、森の中の野ねずみの家という秀逸なコンセプトへと膨らんでいきます。

「生まれ育った西国分寺の街にクルミドコーヒーという種を植えることで、地域の未来につながっていくことを願っています」と影山さん。お店で扱うものや日常生活のなかで自分が触れるものひとつひとつのルーツや背景をきちんと語れるようになりたいと、長野のクルミ生産者を訪ねるなど、ていねいで地道な活動を積み重ねています。

▼クルミドケーキとくるみプリン

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