ラスチカスでしか食べられない名物が勢揃い
目にも舌にも快いインパクトときちんとしたおいしさを楽しませてくれるラスチカスのメニュー。アルゼンチン・ブエノスアイレスの料理学校を卒業して来日したシェフ、フェデリコさんの得意料理はパスタ類やピッツァ。ラスチカスの厨房でも、生地から手作りするもちもちのラビオリやピッツァに腕をふるいます。
中でもほうれんそう、ホワイトソース、トマトソースの3色の彩りが美しいシェフの特製ピッツアはフェデリコさんの一番のおすすめ。ホワイトソースに生クリームとチーズを加えていっそうのコクと旨みを際立たせながら、決して重たくならないのが自慢です。
テーブルに運ばれたときにお客さまが目を輝かせる「ベジタワー」(写真上左・1500円)も人気料理のひとつ。お皿にひいたレタスの上に、こんがり香ばしくローストしたジャガイモが土台をつくり、その上にカマンベールチーズ、トマト、モツァレラチーズ、グリルした米ナスとズッキーニ、たっぷりのアボカド、そして赤と黄のパプリカがタワー状に高く積み上げられ、緑のルッコラが頂上を飾ります。その高さ、20cm以上!
女性に好評を博している理由は、このヴィジュアルのインパクトだけではなく、さわやかなレモンドレッシングとクリーミーなピーマンのペーストによる味つけが、充実した野菜の風味をいっそうひきたてていること。フェデリコさんのおすすめの食べ方は:
「まんなかに刺してある竹串を抜いてタワーを崩し、野菜を小さく切りながらいろいろな味を楽しんでください」
イタリア人を母に、日本人を父に持つフェデリコさん。パスタは母親直伝だと思いきや「母は毎月29日に必ずニョッキを作らなくてはいけなかったので、長年の間にニョッキやパスタ作りが嫌いになりました(笑)」
アルゼンチンでは毎月30日が給料日。前日の29日は家計がピンチなので各家庭でニョッキを作っていただく習慣があるとか。お金がたっぷり入ってくるおまじないとして、ニョッキのお皿の下にお金を置くならわしもあるそうです。