真木千秋さん(右)とラケッシュさん(左)
インド菜食料理の尽きない魅力
ラケッシュさんはヒマラヤ山麓で生まれ育ち、デリーのホテルのレストランで料理を担当。来日して竹林カフェで提供するのは「気取らない家庭料理です」…と、巧みな日本語を繰るラケッシュさん。
いただいたランチ(1300円)はひとつひとつが丁寧な手作りのおいしさで、スパイスの絶妙なさじ加減には感嘆するばかり。地元で収穫された野菜たちもおいしさに一役買っています。
ランチは日替わりで、北インド料理から南インド料理まで幅広いレパートリーの中から風味豊かな野菜料理がふるまわれます。この日のランチは南インド式。「カレーなら野菜たっぷりで胃にもたれない南インド式!」とスパイスカフェでも力説した私にとっては嬉しい限りです。上の写真の手前から、時計回りにご紹介しましょう。
○ドサ…米粉で作った優しい味わいのクレープ。中にマサラ味のジャガイモの具を巻き込んであります。
○サンバル…南インドの野菜カレー。この日はレンズ豆入り。奥深いスパイスの後味を追いかけるようにして、ほど良い辛さが到来します。
○カブのサラダ…素材を包丁で切ったのではなく、軽く押して砕いてあるので歯ごたえや舌触りの変化が楽しめました。何気ない小さな一皿ですが、作り方を教わりたくなります。
○ワダ…豆をつぶして揚げた料理。これもポピュラーな南インド料理。
3つ並んだ白い小皿はオリジナルの薬味。左から、ココナッツチャトニ、コリアンダーチャトニ、トマトチャトニ。この薬味がまた3種類とも魅力的で、ドサによく合うのはもちろんのこと、薄切りトーストなどに塗っても楽しめそう。うつわは安藤雅信さんの作品でした。
食後にいただいたチャイも濃厚で、甘さの中からジンジャー、カルダモン、フェンネルが魅惑的に香る逸品。北インド料理の日には、ラケッシュさんがテラスでナンを作る姿を見ることができるとか。
※2月と8月は、ラケッシュさんが1ヶ月間インドに帰国するためカフェはお休みになります。