女性ひとりの「グラスワインと夕食一皿」の場としても
UGUISUの自慢は、酸化防止剤を添加しないオーガニック・フランスワインの幅広い品揃え。しかもそれをグラスで、700円台からのリーズナブルな価格で楽しめること。珍しい銘柄も多く、輸入元が切らしてしまった銘柄にUGUISUで遭遇できることも。
この日いただいたのはトゥーレーヌのソーヴィニヨン・ブラン。若い頃、ワインを飲み始めた当時の私は、とにかく最初のアタックの強いどっしりした赤ワインこそ最高だと思っていましたから、ソーヴィニヨン・ブランのような白ワインの良さを感じ取ることができませんでした。 しかし年齢を重ねた今では、こういう繊細な白こそが最も飲みたいワイン。舌の好みは経験を積むにつれて変わっていくものですね。 グラスでさまざまなワインが楽しめるのは、ひとりで訪れるお客さまにとっても福音。仕事帰りにひとりでワインを飲みながら夕食をとりたい人のために、「そうそう、こういう一皿が嬉しいのよね」というメニューが用意されており、早めの時間帯には女性のひとり客が少なくないのだそう。 |
たとえば写真上左の「五穀米とオリーブを詰めた鶏のロースト」(1300円)。ひとりで前菜とメインを注文すると、量を持て余してしまったり、お値段が張ったりするものですが、これなら一皿注文するだけで野菜もお肉もごはんもバランス良く食べることができて、しかも旨みはしっかり詰まっているけれど決してヘヴィーすぎないおいしさ。ワインともよく調和して、舌もおなかも満足させてくれます。
充実した食事とワインの時間をますます居心地よくしてくれるのが、和洋の古いものをセンスよく組み合わせたインテリア。ここにあるのは、食事も家具も「大量に作れないもの」ばかりなのです。