イタリア料理との出会い
27歳のオーナーシェフ、山下亮さんがLIFEのオーナーシェフ相場正一郎さんと出会ったのは、原宿にあったイタリア料理店バンビーノの厨房でのこと。バンビーノ本店はフィレンツェにあり、相場さんは本店でも5年間の修業を重ねていました。
山下さんは仕事仲間として出会った5歳年上の相場さんと意気投合し、やがて相場さんが代々木上原にオープンさせたLIFEのキッチンで活躍することに。
「バンビーノの味、そしてLIFEの味が自分の舌にぴったり合っていたんですね」
個人的に特に好きなのはトマト系の気取らないパスタ、と山下さん。
PEACEのキッチンでは、もともとレストランのシェフとして活躍していた山下さんのお父さんが料理担当として、また山下さんの妹さんがドルチェ担当として、ともに腕をふるっています。家族が中心となって楽しげに立ち働くカフェ食堂の空気は、イタリアのどの町にもある昔ながらの陽気なオステリアのよう。
内装には東京カフェのエッセンスを
そんな空気とおいしい料理を、現在の東京カフェならではのインテリアと、気さくであたたかいスタッフの接客のもとで楽しめるのがPEACEの魅力です。
なにしろLIFEのオーナーは休日には東京から車を飛ばして那須黒磯の名店CAFE SHOZOを訪れる、いわば“カフェ育ち”のセンスの持ち主。LIFEの店内にもSHOZOの系列ショップで買い求めたという古い趣ある家具がさりげなく置かれていたりします。
そのセンスは、LIFEのいわば弟分にあたるPEACEにもそのまま受け継がれました。ゆったりしたソファに座って、親しい人々といっしょにワインを傾ける夕食。最初のうちは、ソファではどうもごはんが食べにくいと敬遠しがちなものですが、慣れてしまうと意外に快適ですよね。案の定、PEACEでも1階入口に置かれた大きなソファ席が一番人気だそう。