壮麗な5ヴィンテージを味わう
フレデリック・ルゾー氏 |
まず最近リリースされた2000年は、まだかなり固く閉じた風味である。香りは花のような感じがほのかにあり、新鮮な酸味とデリケートな果実味が、熟成と共にほどけてくることだろう。それに対して1999年はふっくらと、クリスタルの特徴である芳醇さが充分に出てきている。
どちらのヴィンテージもプレミアムのレベルではまだ若いものだが、フレッシュな気品がある。今飲むなら1999年、セラーで熟成させて変化を見たいのは2000年といったところだろうか。この冬の祝宴に1999年ヴィンテージが活用できそうである。
円熟のオールドヴィンテージ
年代はぐっと過去に遡る。1990年はシャンパーニュ地方において、輝かしいヴィンテージである。香りからして豊かでまろやか。味わいは酸味とコクともに力強い。収穫年から16年後にまだかなり若々しいほどだから、これからさらに熟成して美味になっていくはずである。1989年は香りに熟した果実やハチミツのような特徴があり、熟れた果実味のたっぷりあった年。1988年、これは素晴らしい。かぐわしく調和した香りから円く溶け合った味わい、長い余韻。まさに熟成の極み、まだあと数年はこのような状態で進化し続けるに違いない。
クリスタル、恐るべし。最高に華やかなシャンパーニュで、あなたの宴にきらめきを。
関連サイト
■ エノテカ (輸入元サイトの商品ページ)
■ シャンパーニュ・ロデレール (英・独・仏語)
■ 文中のワインが買えるネットショップ
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